ICP-MS
Agilent HMI により、ICP-MS の機能を拡大
ICP-MS が登場して以来、シグナルドリフトやマトリクス減感を最小限に抑えるために、総溶解固形分 (total dissolved solids: TDS) を 0.1~0.2% に制限することが、分析の必要条件となっています。そのため、高マトリクスサンプルを分析する場合は、あらかじめサンプルを希釈する方法が用いられています。しかし、希釈には、サンプル汚染リスクの増加、希釈エラーの可能性、前処理時間の増加といったいくつかの問題点があります。このような従来の希釈に伴う問題を避けるために、アジレントは高マトリクスサンプルを分析する新たな技術を開発しました。それが、HMI を用いた「エアロゾル希釈」です。7700x に標準搭載されたアジレント独自のHMI システムにより、ICP-MSで初めて、溶解固形分の高いサンプル(無希釈海水など)を直接分析できるようになりました。7500ce/cx にも アップグレード版として利用可能です。 詳細