Cary 3500 マルチセル UV-Vis 分光光度計

UV-Vis & UV-Vis-NIR

Cary 3500 マルチセル UV-Vis 分光光度計

Cary 3500 マルチセル UV-Vis は、規制環境に導入できる独自の新しい測定機能を備えたダブルビーム分光光度計です。空冷式ペルチェ温度制御により、8 つのキュベット位置で最大 4 つの独立した温度実験が同時に可能です。キセノンフラッシュランプは 10 年間の交換保証付きです(Agilent または参加パートナーから購入した Cary 3500 機器の場合)。毎日のウォームアップ時間が不要になり、ランプ交換の頻度とコストが大幅に削減されます。また、1 秒あたり最大 250 ポイントのデータ収集速度でカイネティクス分析を正確にモニタリングすることもできます。

Cary 3500 に搭載されている Cary UV ワークステーションソフトウェアは、効率的なメソッドによる波長の読み取り、スキャン、濃度、カイネティクス、温度の測定が可能な次世代の分析プラットフォームです。Agilent OpenLab データ管理ソフトウェアと連携させることで、Cary UV ワークステーションのデータをローカルのデータベースや中央の安全なデータベースで管理、保護、保管できます。

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特長

  • 1 回の実験で 8 つのキュベット位置にわたって 4 つの温度でサンプルを測定し、各キュベットから同時にデータを収集します。
  • 独自の完全一体型空冷式ペルチェシステムを使用して、水や煩雑なケーブルを使用せず騒音なしで、サンプルの温度を 0 ~ 110 ℃まで正確かつ迅速に制御します。
  • ソリッドステートデジタルの Cary 温度プローブが、実験温度をキュベット内部からきわめて正確に、最大 40 ℃/min で UV-Vis 昇温測定を制御します。
  • 幅 1.5 mm 未満という高度に収束された均一なビームと、固定式のセルホルダの恒久的光学アラインメントによって、低容量測定での分析精度を確保します。
  • 保存可能で、日常的に使用するあらゆる方法に自動的に適用可能な 50 を超える標準搭載のカスタマイズされた計算機能を用いて、データ処理時間と計算エラーを削減できます。
  • 最先端の光学技術を搭載したダブルビーム分光光度計により、リサーチグレードの測光性能・安定性・測定範囲を実現します。
  • Cary UV ワークステーションのヘルプとラーニングセンターにある直感的なビデオチュートリアルに従えば、数分で起動・実行できるようになります。
  • データインテグリティ規格に準拠。技術管理機能によって、データの安全な取り込み、処理、報告、格納が可能になり、FDA 21 CFR Part 11、EU Annex 11、GAMP5、さらには ISO/IEC 17025 や EPA の 40 CFR Part 160 のコンプライアンスガイドラインへの準拠を実現します。
  • お客様の Cary 3500 マルチセル UV-Vis 分光光度計のデータは、ワークステーション PC のローカルの安全なデータベースか、中央データベースに保管して管理できます。
  • Agilent OpenLab ソフトウェアを導入すると、オプションで電子記録用の安全なデータベースストレージ、ユーザーとアクセス権限、ソフトウェアライセンス、セキュリティ設定、電子署名ワークフローの包括的な管理、高度な監査証跡レビュー機能を利用できます。

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仕様

  • コンプライアンスソフトウェア Agilent OpenLab ソフトウェアスイート
    制御ソフトウェア Cary UV ワークステーション
    Cary 3500 マルチゾーンアドオン
    奥行き 700 mm
    高さ 280 mm
    光源 キセノンフラッシュランプ(250 Hz)、新しい機器での 10 年保証付き
    最大スキャン速度 UV-Vis 150,000 nm/min
    測光範囲(Abs) 4 Abs
    測光システム ダブルビーム
    電源要件 100~240 VAC、50/60 Hz
    スペクトルバンド幅 UV-Vis 0.1~5.0 nm
    波長 190~1100 nm
    重量 34 kg
    445 mm
    光軸高さ 15 mm

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用途

  • 実験計画を効率化し、結果に対する信頼性を高めます

    Cary 3500 マルチセル UV-Vis 分光光度計は、8 チャネルすべてを同時に、全波長範囲を 1 秒未満でスキャンします。このシステムは、アプリケーションのニーズに合わせて調整された、室温または温度制御の 2 つの構成で利用できます。温度制御された構成では、空冷式ペルチェシステムを用います。マルチゾーンソフトウェアアドオンを使用すると、キュベットの各ペアを異なる温度に保持できるため、4 つの実験を一度に行うことができます。

  • UV-Vis 実験の効率化

    Cary 3500 UV-Vis の光源はウォームアップが不要なキセノンフラッシュランプで、フルスペクトルのスキャンが 1 秒以内に可能です。可動部品がないため、サンプル量が非常に少ない分析でも、常に精度と再現性に優れた結果を得られます。ビルトインのヘルプ & ラーニングセンターに、新規ユーザーや使用頻度の低いユーザー向けのビデオガイダンスが用意されており、トレーニング時間を短縮できます。さらに、場所を取らず、堅牢な設計を採用しているため、メンテナンスが最小限で済みます。

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  • Cary UV ワークステーション - 直感的で安全な UV-Vis ソフトウェア

    Cary UV ワークステーションソフトウェアは、カイネティクス、濃度、波長スキャン、温度ベース測定などのアプリケーションを内蔵しています。Agilent OpenLab ソフトウェアスイートに対応しており、国際的な規制要件への準拠をサポートします。

    Cary UV ワークステーションソフトウェアのグローバル規制対応項目支援を説明する技術資料『GMP 施設のデータインテグリティ実現のために』をご覧ください。

    ビデオでもご紹介しています。ビデオを見る

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アプリケーション

  • 分子の定量化-濃度測定

    医薬品業界の QC プロセスでは、この信頼性が高く確立されたアプローチが使用されることが多く、データインテグリティが非常に重要です。Agilent Cary 3500 マルチセル UV-Vis 分光光度計は、サンプル、スタンダード、およびコントロールを同時に測定し、ほとんどの分析データのばらつきを排除します。

    アプリケーションノートはこちら:UV-Vis 測定におけるデータインテグリティの向上と分析データのばらつきの排除

  • タンパク質および DNA/RNA の立体構造研究

    構造的または立体構造遷移は、UV-Vis 吸光度の変化と関連していることがよくあります。したがって UV-Vis 分光法は、タンパク質や DNA/RNA などの分子の構造変化を研究するために使用することができます。UV-Vis はタンパク質や核酸の熱融解分析でよく使用され、サンプルの温度制御が ID テストの鍵となります。アプリケーションノートケーススタディを読めば、Cary 3500 UV-Vis が正確で再現性のある最大 40 ℃/min までの昇温をいかに可能にしているかがわかります。あるいは、UV-Vis による熱融解分析に関する包括的なガイドを参照してください。

  • UV-Vis による反応キネティックスのモニタリング

    反応物または生成物の変化により特定の波長における吸光が時間の経過とともに変化する場合、UV-Vis は反応キネティックスの解析に最適です。シングルポイントカイネティクスでは単一波長をモニタリングし、スキャンカイネティクスでは波長範囲をモニタリングします。Cary 3500 マルチセル UV-Vis はデータを迅速に収集します(1 秒あたり最大 250 データ ポイント)。これはスキャンカイネティクス測定に最適です。Cary 3500 が異なる温度で複数のサンプルを同時に測定する様子を動画でご覧ください。

    アプリケーションノートはこちら:化学反応に対する温度の影響を評価する高速メソッド

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