ソーシャルディスタンス

Agilent CrossLab の iLab チームは、ラボにおけるソーシャルディスタンスの確立というお客様のニーズに対応しました。お客様からはスケーラブルなソリューションを短期間で納入することが求められていたため、スケジューリングソフトウェア内の機能を簡単に利用できるようにしました。このソフトウェアでは、特定のリソースやスペースを予約したり、高精度/バリデーション済み装置へのアクセスを管理したり、使用状況を追跡したりすることができます。 

ソーシャルディスタンス

迅速かつ簡単に実装できるカレンダー機能に対する要望がいくつも寄せられたため、iLab チーム内のいくつかの部門の間で、拡張機能を(数か月ではなく)数週間で販売できないかというアイデアと連携が生まれました。

iLab の Global Business Development の責任者である Chris Lopes は次のように述べています。「アカデミアやバイオファーマの組織は、アジレントが必要な技術を持ちながら、まだそれを提供していないことを知っていました。そこで私たちは、今回の状況を変革のチャンスと捉えました。R&D、Customer Success、マーケティングの各チームは早速、お客様の要望を集め、すぐに使えるカレンダーソリューションをスピーディに構築するためのテンプレートとプロセスの開発に取りかかりました。」

その結果、シンプルで標準化された iLab モジュールが生まれました。このモジュールは、さまざまな産業のラボマネージャやオペレータが共有スペース(ラボ、オフィススペース、個々の機器など)のスケジューリングに利用できる汎用的なもので、Outlook や Google カレンダーよりも柔軟性や管理性に優れています。iLab Operations ソフトウェアを完全にカスタマイズしてインストールするには、通常数か月ものリードタイムがかかります。今回開発したモジュールではこのアプローチを取らないため、数百ものラボスペースや機器を管理できるシンプルで使いやすいカレンダーを、標準的な入力テンプレートに基づいて数週間で開発することができました。

「今回の案件では、従来の考え方を大きく変える必要がありました。つまり、高度にカスタマイズ可能な iLab ソフトウェアのメリットと、そのまま使える標準的な製品の迅速な提供というメリットのバランスを取るということです。ゆくゆくは、ユーザーが他の iLab Operations モジュールをアップグレード、カスタマイズ、追加して、より完成度の高いエンタープライズレベルの体験を得られるようにすることが理想的です。ただし今回の取り組みによって、より広範な市場に訴求できるようになりました。地方自治体が定める安全性とソーシャルディスタンスのガイドラインに従いながら、より適切な方法でラボのリソースを利用できるというメリットを提供できたことは、大きな成果であると考えています。」

このソフトウェアのメリットを幅広い業種のお客様にお伝えするため、豊富なオプション(デモ、ユーザートレーニングなど)をご用意しています。コロナウイルスの感染拡大によってソーシャルディスタンスの規制も強化されています。この iLab の新製品は、お客様の業務再開に向けての調整と改革、およびチームと施設の最大限の効率化に役立つものと確信しております。

iLab で実現できるラボのメリットについては、こちらをご覧ください。