アイオワ州アンケニーにあるアジレントの施設が、COVID-19 との闘いに乗り出しました。必要時に同州の福祉局が配布できるよう、3D プリンタ製フェイスシールドの製造プログラムを開始したのです。最初の配布先の 1 つは、医療的ケアが必要な成人知的障害者の介護施設であるグレンウッドリソースセンターでした。
アジレントは十分な 3D プリント設備を有していたので、ニーズを確認するために地元施設に声をかけていました。この申し出を耳にしたグレンウッドのナースプラクティショナーは、グレンウッド看護科のコーディネータである Jami Sayers 氏にこの話を伝えました。
アジレントのスタッフは、ストラタシス社がウェブサイトで公開している設計図を用いて、さっそくフェイスシールドの製造に取りかかりました。シールドは、頭部にかぶせるプラスチック製のフレームに透明な四角いアクリル板を取り付けて作成します。アンケニー施設では、樹脂材料 ABS-M30 を使って 1 日に 24 個のフレームをプリントできます。できあがったフレームは、別途調達した四角いアクリル板に取り付けます。組み立て作業を速めるため、アイオワ州ハクスリー近郊にある Landmark Machine Co. と提携し、フェイスシールドの形状や使用感を改良しました。
Jami Sayers 氏は次のように話しています。「今回のご支援は大変意義深いものです。支給いただいた PPE(個人用保護具)は、このような非常時において患者さんや医療従事者を守ってくれます。医療環境の改善にご協力いただき、本当にありがとうございます」
ストラタシス社製の FORTUS 3D プリンタを 2 台所有しているアンケニー施設は、地元当局の職員と協力し、アイオワ州の病院や診療所などの他の施設にもフェイスシールドを提供しています。施設では当分の間、毎週 100~120 個のフェイスシールドを製造する予定です。アジレントは、ストラタシス社が主催する企業と大学の合同グループの一員として、3D プリンタを用いてフェイスシールドを製造しています。現在は 150 以上の組織が参加しています。