1290 Infinity III 2D-LC システム

• 何種類かの共溶出化合物から、最高レベルに複雑な混合物まで、Agilent 2D-LC ソリューションで分離が可能です。ハイレゾサンプリングによる 2D-LC モード（マルチ）ハートカット、およびコンプリヘンシブ 2D-LC からニーズに合った手法を選択し、お客様に適した ２D-LC を行えます。
• 強力な Agilent 2D-LC ソフトウェアにより、測定を簡単に設定できます。最初は 1D 測定から始めて、分離能を向上させる必要がある場所を選択し、次に二次元目のグラジエントにより測定を実施します。
• サンプルに関する必要な情報はすべて、スペクトルデータなどの定性結果や再現性の高い定量結果として得られます。
• 1290 Infinity II システムと専用の 2D-LC バルブ技術を使用して、高い UHPLC 性能、高速グラジエント、高感度、優れた堅牢性を実現します。
• アジレントのアクティブ溶媒モジュレーション技術により、一次元目および二次元目の溶媒とグラジエントを自由に組み合わせることができます。
• 複数回の一次元分離を 1 回の二次元分離に置き換えることにより、短時間で良好な結果が得られます。
• Agilent 1290 Infinity III LC システム（1-D）の 2D-LC システムへのアップグレードは簡単で、分離能を向上できます。
• 1290 Infinity II Bio 2D-LC システムは、バイオ医薬品、医薬品、化学、その他の業界において、サンプルを使用し、最小限の表面結合と金属イオン溶出を必要とするか、または広い pH 領域や高塩濃度の溶媒や試薬を用いるアプリケーションで使用します。MP35N、セラミック、PEEK、金といった材料は、このような条件下で優れた特性を発揮することが知られており、アジレントの生体適合性 LC システムの全流路で使用されています。
• アジレントのイージースタートサービスにより、基本的および高度な 2D-LC 機能について理解しておくと、2D-LC のあらゆる機能を活用できます。お客様のラボにおいて、主要な定性および定量ワークフローについてご説明、実演します。この内容には、2D メソッドの設定と開発、データ解析とレポート作成、システム構成と機器コントロールが含まれています。イージースタートサービスには、OpenLab CDS、MassHunter および ChemStation 用 2D-LC ソフトウェア、GC Image ソフトウェア LC x LC Edition を含む、さまざまなソフトウェア製品の 1 つまたは複数のワークフローを対象とする、2 日または 3 日間のコースがあります。
• 今すぐ 2D-LC を始めるには、医薬品、バイオ医薬品、化学、燃料、食品、その他多数の分野に関するアプリケーションノートをご参照ください。
• このシステムは、高性能および持続可能性を実現するのに適した選択肢です。1290 Infinity III LC システムは、独立監査後に My Green Lab の ACT ラベル（Accountability = 説明責任、Consistency = 整合性、Transparency = 透明性）を取得しており、製品のライフサイクル全体を通した環境への影響が検証されています。

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  マルチハートカット 2D-LC により高い柔軟性を実現

  マルチハートカットにより、Agilent 1290 Infinity III 2D-LC システムの柔軟性が向上します。一次元目の分離で対象とする 1 つ以上の領域を再分析することにより、分離能を向上させます。最大 11 の 2D-LC サンプルループを使用して分画をパーキングし、二次元目でこの分画を分析することにより、必要に応じて分析時間を長くすることもできます。このソリューションは、単純なサンプルから共溶出化合物を含む適度に複雑なサンプルまでに適しています。ユーザーが分析対象物を定義し、それ以外はすべてシステムのインテリジェンス機能が自動的に処理します。
  
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• ハイレゾサンプリングによる化合物の定量

  ハートカットの具体的な方法として、高分離能サンプリングにより、再現性のある定量 2D-HPLC 分析用に、ピーク全体で複数の分画を作成します。その後、複数のサンプルループにわたってこの分画をサンプリングすることにより、幅広いピークの分析が可能になります。システムハードウェアに変更を加えずに、2D-LC ソフトウェアにおいて、サンプリング量を数 µL から最大 360 µL までの範囲で設定できます。一次元目の分離を保持することも、またはマルチインジェクトモードで分画を順次注入して分析を高速化することもできます。インテリジェントなデータ解析により、このような分画の結果を自動的に集約します。
  
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  コンプリヘンシブ 2D-LC による複雑なサンプルの分析

  コンプリヘンシブ 2D-LC は、一次元目の流出物全体を再分析することにより、最大で数千の化合物に対して優れたピークキャパシティを実現します。そのため、非常に複雑なサンプルやサンプルの迅速なスクリーニングに最適なソリューションです。また多くの場合、Q-TOF やトリプル四重極検出と組み合わせて使用することで、選択性と感度の高い 2D-HPLC 分析を実現できます。Agilent 1290 Infinity III 2D-LC システムでは、二次元目の短いサイクルで必要になる、高速で正確なグラジエントを生成します。シフトグラジエントにより、二次元分離の最大化が可能です。
  
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  バイオ医薬品などのアプリケーション用 1290 Infinity II Bio 2D-LC システム

  Bio 2D-LC は、2D-LC システムの最高レベルの分離能力とピークキャパシティ、および Bio LC システムの生体適合性を兼ね備えています。MP35N は、セラミック、PEEK、金のような他の貴重な材料とともに、全 2D-LC 流路で使用されています。これらの材料は、表面結合および生体分子との相互作用を低減し、溶媒、サンプル、試薬などの幅広い pH 領域や高塩濃度といった厳しい条件に対応します。生体適合性およびバイオイナート LC モジュールと部品はすべて、1290 Infinity II Bio 2D-LC で使用できます。

• 品質管理用 2D-LC

  2D-HPLC は 1 回の分析で 2 回の直交型（オルソゴーナル）分離を実施できるため、確実な成果へと導く手法が必要とされる、ルーチンサンプルの品質管理に最適な技術です。堅牢な Agilent 2D-LC システムと OpenLab 用 Agilent 2D-LC ソフトウェアは、QC ラボで 2D-LC を使用するためのインフラストラクチャを提供しています。このソフトウェアは、メソッドとシステムの性能を測定して保証するためのアクセスコントロール、監査証跡、システム適合性試験の各機能を備えています。コンプライアンスサービスは、専用の 2D-LC プロトコルを備えた、アジレントのコンプライアンスエンジンである ACE（Automated Compliance Engine）で使用できます。
  
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  プロセスモニタリング用 2D-LC

  2D-LC は、例えば抗体製造時のようなオンラインでのプロセスモニタリングにおいて、重要な役割を果たします。また、全自動抗体価測定および凝集体分析のような、複数の重要品質特性の測定を 1 回の分析で実施できます。この手法はオフラインでの分画と比較して時間の 80 % 以上を削減できると同時に、抗体修飾が回避され、手作業を排除することで堅牢性が向上します。抗体分析用 2D-LC ProtA-SEC キットを使用した、1290 Infinity III 2D-LC システムによるプロセスモニタリングの方法についてご覧ください。
  
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ニュースリリース

• 2024年 10月 24日付　ニュースリリース「アジレント、HPLC を変革する新しい Infinity III LC システムを発表」