ハロ酢酸（HAA）は飲料水の処理施設で生成される最も一般的な消毒副生成物の 1 つです。特定の HAA は人に対する発がん性の恐れがある物質として確認されているため、飲料水中の濃度が注意深くモニタリングされています。最も広く確認されている HAA の一部は HAA3、HAA5、HAA9 などの名称で分類されています。これらの物質は US EPA やEU 飲料水指令などの機関などの組織によって規制されています。アジレントは US EPA メソッド 552.3 や US EPA メソッド 557 などの HAA 規制メソッドの要件に簡単に準拠できるクロマトグラフ機器を提供しています。
改正された EU 飲料水指令では、飲料水中の HAA9 をすべて合わせた下限は 80 µg/L と定められています。このウェビナーでは、飲料水に含まれる 9 種類の HAA について 2 µg/L 以下での分析の総合的なソリューションについて解説します。このメソッドでは、Agilent 1290 Infinity II LC と Agilent 6470 トリプル四重極 LC/MS を組み合わせた Agilent LC/MS メソッドが使用されており、わずか数分で意図する感度に容易に到達します。
水中の HAA の分析は EPA 552.3 や中国 HJ 758-2015 などの規制メソッドを用いることで実施できます。水中の HAA を分析するには、酸をメチルエステル誘導体化し、良好なピーク形状と分離を得る必要があります。電子捕獲検出器（ECD）は HAA メチルエステルに対して高い選択性を有しているため、これらのメソッドで使用することをお勧めします。Agilent Intuvo 9000 GC はデュアル ECD を簡単に搭載することができ、高感度 HAA 検出を高い再現性で実現します。
HAA 以外にも、飲料水中の臭素酸塩やダラポンの濃度も US EPA の規制対象となっています。臭素酸塩は通常、水中の臭素が酸化した結果発生するもので、発がん性物質として知られています。一方、ダラポンは除草剤です。アジレントは、Metrohm およびアリゾナ大学と共同で、ダイレクト注入イオンクロマトグラフ/タンデム質量分析計を用いた、HAA、臭素酸塩、ダラポンを検出する正確な高速メソッドを作成しました。
英国の Anglian Water Services は Agilent 6460 トリプル四重極 LC/MS を用いて HAA やダラポンの測定のためのダイレクト注入メソッドを作成しました。
デュアルカラム GC/µECD 構成で Agilent J&W DB-35ms ウルトライナートおよび DB-XLB カラムを用いると、誘導体化した HAA を水中で簡単に分析することができます。
お問い合わせページから、アジレントの担当者にご連絡いただくことができます。さらにご登録いただくと、教育イベント、ウェビナー、製品など、環境分析アプリケーションに関連するアジレントの最新情報をお届けします。
