OpenLAB ECMの特徴
OpenLAB ECM は、規制要件の対応に必要なデータセキュリティおよびコンプライアンス対応機能を搭載した電子データ管理システムです。アプリケーションソフトや装置に依存せず電子ファイルデータを統合管理する OpenLAB ECM は、あらゆる電子ファイル対応でコンプライアンスを実現する唯一のソリューションです。
OpenLAB ECM では、様々な方法でマルチベンダーシステムからデータを集めることができます。OpenLAB ECM は、データ変換せずにデータを保存します。保存データのダウンロードにより、既存のシステムからデータへ再アクセスできます。
複数のメーカーの装置でラボが構成され、それらの一部またはすべてのデータ完全性を確保したい場合には最適なソリューションです。
完全な電子データコピー
OpenLAB ECM システムは、ファイルのチェックサムを確認し、ファイルの差異を正確に確認して、正確に電子ファイルを保管します。
あらゆる電子ファイルを集中管理
OpenLAB ECM システムは、多様な分析装置データファイル、MS-Office ファイル、動画・写真等、電子ファイルであれば種類を選ばず保存可能です。また、OpenLAB ECM スケジューラ機能により、自動的にネットワーク上の電子ファイルを OpenLAB ECM サーバーに登録します。
データセキュリティとリビジョン管理
OpenLAB ECM システムでは、同じ名前でデータファイルを登録してしまっても、必ず元のデータが残ります。すべてのファイルはリビジョンによって管理され、ファイルごとの監査証跡が残ります。古いリビジョンのファイルを参照して、最新のリビジョンのファイルと比較することも可能です。
ユーザーの管理と権限の設定
OpenLAB ECM システムでは、多様な管理機能がサポートされています。実際の組織に合わせた役割やアクセス権限をユーザーに割り当てたり、ユーザーをグループ単位で管理することもできます。一定時間使用しない場合の自動ロックや、連続ログイン失敗時のロックアウトといったセキュリティ機能も搭載されています。
監査証跡
OpenLAB ECM では、登録した全ての電子ファイルに監査証跡を自動生成します。GMT ( グリニッジ標準時 ) を基準とした時間が表示されます。監査証跡には、登録後の電子ファイル変更に関する情報が記録されます。
電子署名
OpenLAB ECM システムでは、登録した全ての電子ファイルに対して電子署名操作が可能です。それぞれの電子署名には、署名した日時、署名者、署名が行われた場所や理由が含まれます。
Agilent MassHunter との連携
OpenLAB ECM は Agilent MassHunter と連携し、LC/MS と GC/MS のデータ完全性に対応したデータストレージとして機能します。
OpenLAB ECM による MassHunter 管理 :
・LC/MS、GC/MS データへのアクセス管理
・ユーザー ID 管理
・LC/MS、GC/MS データの監査証跡
・データファイルの上書き防止、バージョン管理
また OpenLAB ECM は、 MSD ChemStation や OpenLAB CDS ChemStation Edition のストレージとしてもデータ完全性を実現しています。