PfuUltra II fusion HS DNA ポリメラーゼ
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アジレント(旧ストラタジーン)の第二世代のPfu-based fusion DNA ポリメラーゼは高フィデリティー(正確性)PCRの新たな基準をつくりました。アジレント(旧ストラタジーン)の新しいPfuUltra II fusion HS DNA ポリメラーゼは、ポリメラーゼ融合技術、PfuUltra DNA ポリメラーゼ、ホットスタート抗体、ArchaeMaxx polymerase enhancing factor を組み合わせ最高の正確性、優れた信頼性、長い最大増幅鎖長を短時間のPCR伸長反応で実現します。
PfuUltra II fusion HS DNA ポリメラーゼはultra-high fidelityの新たな基準です。アジレント(旧ストラタジーン)のフィデリティー(正確性)の測定法(3)はPfuUltra II fusion HS DNA ポリメラーゼが他のプルーフ・リーディング・ポリメラーゼより3倍以上正確性が高いこと、PfuUltra Hotstrat DNA ポリメラーゼと同等の正確性を持つことを示しています。PfuUltra II DNA ポリメラーゼのerror rate(ミスを犯す頻度)は2,500,000ヌクレオチドに1回で、これはTaq DNA ポリメラーゼのミスの頻度より25倍も低いものです。図1はアジレント(旧ストラタジーン)の測定法を用い、PfuUltra II DNA ポリメラーゼと他のプルーフ・リーディング・ポリメラーゼの精度を示したものです。アジレント(旧ストラタジーン)では確立された方法論により、各DNA ポリメラーゼの相対的な正確性の違いを導きだしており、一貫してこの方法を用いています。
図1: PfuUltra II Fusion HS DNA Polymerase, the Highest Fidelity PCR Enzyme The PfuUltra II Fusion HS DNA Polymerase exhibits accuracy 3-fold higher than the Phusion/iProof DNA polymerases and 20-fold higher than Taq DNA Polymerase. The fidelity of each listed enzyme was measured using our validated and referenced fidelity assay (1) (Accuracy is equal to 1/error rate). |
二本鎖DNA結合ドメインとPfuUltra DNA ポリメラーゼを融合することにより、Pfu-ベース酵素のProcessivityを格段に向上させました。このドメインはDNA ポリメラーゼを テンプレートDNA により強力に結合し、初期段階においてのDNA ポリメラーゼのテンプレートDNA からの解離を防ぎます。PfuUltra II DNA ポリメラーゼのProcessivityはPfu ポリメラーゼと比較し12倍に向上しています(表1)。各社に推奨されているPCRバッファー使用下で比較した結果、PfuUltra II DNA ポリメラーゼのProcessivityは他の融合酵素 (Fusion enzyme) 、PhやPUポリメラーゼの5倍以上でした。融合酵素のProcessivityが向上することにより、PCRの収量が向上し、反応時間が短縮されます。したがって、時間を節約することができ、過酷なサイクリング温度への露出を抑え、テンプレートの質を向上します。
表1: PfuUltra II Fusion HS DNA polymeraseでの卓越Processivity
高い正確性に加え、PfuUltra II fusion HS DNA ポリメラーゼはアジレント(旧ストラタジーン)独自のArchaeMaxx polymerase enhancing factor によって、優れた総合的パフォーマンスと長いターゲットのより力強い増幅を実現します。ArchaeMaxx factor はPCR中のdCTPの脱アミノ化によるdUTP蓄積によって引き起こされる"dUTPによる阻害"を克服することによって、Pfu DNA ポリメラーゼによる産物の収量を向上させます(1)。dUTPの取り込みはPfu やその他多くの古細菌性プルーフ・リーディング・ポリメラーゼの働きを抑制し、これらの酵素の効率を制限します(2)。ArchaeMaxx factor はdUTPaseとして機能し阻害性のあるdUTPを阻害性の無いdUMPと無機ピロリン酸へ変換し、その結果、短い伸長時間、高い収量、長い最大増幅鎖長など、全体としてPCRパフォーマンスを大いに向上します。
PfuUltra II fusion HS DNA ポリメラーゼの向上したProcessivityとArchaeMaxx polymerase enhancing factor により、本酵素の信頼性が向上しました。ArchaeMaxx factor はプルーフ・リーディング・ポリメラーゼの働きを抑制するdUTPを除去します(3)。PfuUltra II DNA ポリメラーゼは高フィデリティー、特異性、ハイスループットが要求される多様なクローン・コレクションを増幅するときに最適です。
PfuUltra II fusion HS DNA ポリメラーゼは他のプルーフ・リーディング・ポリメラーゼと比較し、より幅広いサイズのテンプレートを増幅します。短いサイクリング・タイムで使用可能なので、短時間で19kbまでのゲノム・テンプレートを増幅することができます(図3)。例えば、図3に示されているように、他のプルーフ・リーディング・ポリメラーゼは19kbのターゲットを増幅するのに19時間以上要するのに対し、PfuUltra II DNA ポリメラーゼは5時間で増幅することができます。また、Ph DNA ポリメラーゼが6kbまでのターゲットしか増幅できないように、PfuUltra II DNA ポリメラーゼと比較すると他の融合酵素 (Fusion Enzyme) は増幅可能なターゲットの長さが制限されています(図2)。突然変異が生じる頻度は、アンプリコンのサイズに比例して高くなることから、長いターゲットを増幅する際にはフィデリティーの高い酵素を使用することが重要になります。
図2:Fusion型DNA Polymeraseでの可能な短縮時間
PfuUltraTM II Fusion HS DNA Polymeraseとヘラクレス(Herculase) II Fusion DNA Polymerase、他のProof-Reading機能を持つポリメラーゼ、TaqポリメラーゼのPCR反応の所要時間を比較しました。各酵素が推奨する伸長時間を用いて、2.6Kb、6Kb、12Kbの断片を増幅するための30サイクルからなる3-ステップPCRにおける反応時間の比較です。
PfuUltra II fusion HS DNA ポリメラーゼは特異性を向上し、またバックグラウンドを減少し、困難なPCRの収量を向上します。ホットスタート仕様にはモノクローナル抗体が含まれており、サイクリングが始まるまでDNA ポリメラーゼと3'-5'エクソヌクレアーゼ活性を抑制します。PfuUltra II DNA ポリメラーゼは複雑なゲノムDNAから低コピー数のターゲットを増幅するときやPCR反応を室温で長時間放置するときに理想的です。
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