QuikChange XL 部位特異的変異導入キット
掲載の製品はすべて試験研究用です。診断目的にご利用いただくことはできません。
用途
80% 以上の導入効率を持つNon-PCR変異導入法
QuickChange XL 部位特異的突然変異導入キット*はこれまでの部位特異的突然変異導入技術と比べて簡単・迅速で効率のよい、non-PCR方式による変異導入キットです。QuickChange XL キットは、DNA一本鎖化や面倒な作業、難しい操作の必要がない便利なキットです。塩化セシウムあるいはミニプレップ法で精製されたテンプレートDNA(StrataPrep プラスミド ミニプレップ精製キットで精製されたプラスミドDNAなど)に変異を導入し、形質転換させることで、80~100% のコロニーに目的の変異を導入することができます。
PCR‐ベースの点変異導入より高い正確度
QuikChange XL キットでは、正確性の高いPfuTurbo DNAポリメラーゼ**を採用していることと、非PCRを基本とした遺伝子増幅方法を採用していることにより、変異導入部位以外での望まない変異の発生がほとんどありません。
大きなベクター、そして難しい配列への変異導入
QuikChange XL キットは XL10-Gold ウルトラコンピテントセル*、QuikSolution 試薬、そして特別に最適化されたプロトコールにより大きなプラスミドへの変異導入を成功に導きます。XL10-Gold 細胞はサイズの大きいDNAや、ライゲーション反応後のDNA分子の形質転換効率を向上させる Hte 表現型を持っています。また、QuikChange 反応に QuikSolution 試薬を添加することにより、大きなプラスミドの複製が促進されます。
シンプルなnon-PCR複製法
QuikChange 部位特異的点変異導入法では、ミニプレップで精製されたプラスミド DNAもしくは塩化セシウム精製されたDNAが使用できます。基本的な手順は、変異を入れたい配列を持つ二本鎖DNAプラスミドと目的の変異を含む2つの合成オリゴヌクレオチド プライマーを混ぜ合わせるところから始まります。ベクターのそれぞれのストランドに相補的なオリゴヌクレオチドプライマーが結合し、そこからPfuTurbo DNAポリメラーゼによって伸張されます。その結果、目的の変異を持ち、ニックを含む変異導入プラスミドができあがります。サーマルサイクリングの後、反応液をDpnⅠで処理することでメチル化されている元のテンプレートDNAを消化し、突然変異を含む新しく合成されたDNAを選択的に残します。ほとんどの E. coli 菌株から単離されたDNAはdam-メチル化されているため、メチル化または半メチル化されているDNAに特異的な Dpn I 消化を受けることになります。新たに合成され、ニックが入った円状のDNA鎖はXL10-Gold ウルトラコンピテントセルに形質転換され、大腸菌のもつリガーゼによってニックが修復されます。以上の方法により、80% 以上のコロニーで目的の変異を望むプラスミドが得られます。QuikChange キットでは、微量のDNAテンプレートで部位特異的変異導入を行うことが可能です。PfuTurbo DNAポリメラーゼの高いフィデリティ、少ないサイクル数で最適化されたプロトコール、形質転換効率の高いXL10-Gold ウルトラコンピテントセルが本キットの高い変異導入効率、低いランダム変異誘発を支えています。
アジレント(旧ストラタジーン)のQuikChangeシリーズをはじめとしたMutagenesis関連製品の各種アプリケーションがScience誌に掲載されました。下記リンク先よりブックレットをPDFファイルでダウンロード可能です!
Science Mutagenesis Techniques Collections
1. Burke T.F. (1998), Oncogene 16 1031-1040
2. Kunkel, T.A. (1985), Proc. Natl. Acad. Sci U.S.A. 82 488
3. Vandeyar, M,m et al. (1988), Gene 65 129-133
4. Sugimoto, M., et al. (1989), Anal. Biochem. 179 309-311
5. Taylor, J. W. and Eckstein, F. (1985), Nucleic Acids Res. 13 8764
6. Papworth, C., Braman, J., and Wright, D. A. (1996), Strategies 9 3-4
7. Bergseid,, M., et al. (1991), Strategies 4 34-35
8. Nelson, M., and McClelland, M. (1992), Methods Enzymol 216 279-303
Product | Catalog # | Amount | Price | |||||||||||||||||||||
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