QuikChange Multi Site-Directed Mutagenesis Kit*は、タンパク質の構造と機能の関係に関する研究や、タンパク質の機能の改変などに利用できます。また、最大で5種のオリゴヌクレオチドを用いて、目的の遺伝子に変異を導入することも可能です。本製品では、従来の方法と比較して、容易に複数の部位に変異を導入できるため、時間と労力の両方の面で大幅な節減が可能です。さらに、本製品はさまざまな半ランダムな変異体のライブラリー作製にも利用できるため、タンパク質の機能変化のスクリーニングが容易になります。
たった1日で複数個所の変異導入・部位特異的飽和変異の導入が可能
QuikChange Multi Site-Directed Mutagenesis Kitは同時に5箇所までを部位特異的変異を行うことができます。従来の方法と比較して、数日から数週間の時間短縮が可能になりました。また、特定部位における可能なすべての置換を行う、部位特異的飽和変異導入も同じ手順により1日で行うことができます。
タンパク質の機能解析を効率よく行うために、活性の中心部位あるいはその近傍の部位に可能性がある全ての変異を導入する飽和変異導入用は非常に強力な方法です。QuikChange Multi Site-Directed Mutagenesis Kitを用いることで迅速かつ確実に飽和変異の導入することが可能ですので、基質特異性、温度感受性、あるいは溶媒に対する溶解性などの性質を迅速に効率よく改変することが可能です。
Engineered Mutant Clone Collection
QuikChange Multi Site-Directed Mutagenesis Kitでは、特定部位における飽和変異導入や、部位特異的変異におけるすべての可能な組み合わせ(多変異オリゴヌクレオチド)、もしくはその両方を網羅したEngineered Mutant Clone Collectionを1日で作製することができます。作製されたEngineered Mutant Clone Collectionをスクリーニングすることで、目的の機能に最も適したアミノ酸を識別することも可能にします。さらには、ライブラリーの一部のシークエンシングを行うことで、独自の変異体パネルを作製し、将来の研究に供することも可能です。この飽和変異導入を行えるのはQuikChange Multiだけで、通常のQuikChangeでは19回にわたる反応が必要なため、本製品の使用ははるかに経済的です。当社では、QuikChange Multi Site-Directed Mutagenesis Kitを使用して、特定のDNAポリメラーゼに対して飽和変異導入を行い、ヌクレオチドの取り込みを大幅に促進する4種類の変異体を識別しています。これにより、飽和変異導入はタンパク質機能を改善するための非常に強力なツールといえます。
Non-PCR手法による高い正確性・効率
QuikChange Multi Site-Directed Mutagenesis Kitは、意図しない2次的な変異を徹底的に減らすためにnon-PCR手法を採用しています。また、非常にフィデリティの高いDNAポリメラーゼを使用していますので、変異鎖の合成中に意図しない変異が入る可能性を最低限にしています。
次に、元の鋳型DNAを消化するために DpnⅠ処理を行います。さらに、複数の変異が導入された一本鎖DNAはXL10-Gold ウルトラコンピテントセル***にトランスフォーメーションすることで、 in vivo で変異一本鎖DNAが二本鎖に転換されます。変異導入効率に関しては、キット付属の3つの変異導入プライマーを同時に用いたコントロールで、3つとも変異が導入される効率が50%、また単一の変異誘導プライマーのみを用いた場合は最大で95%に達します。
キットには必要な試薬がすべて含まれています
QuikChange マルチ酵素ブレンド、10 x 反応バッファー、QuikSolution 試薬、dNTP ミックス、Dpn I 制限酵素、QuikChange マルチコントロール プラスミド、3つのコントロールプライマーミックス、XL10-Gold ウルトラコンピテントセル、XL10-Gold BME ミックス、pUC18 コントロール プラスミド
The QuikChange Multi Kit Saves Time and Effort on Multi-Site Mutagenesis. Incorporating multiple mutations in a single reaction results in nearly two weeks of time and effort saved compared to sequential methods. For more details, please see the Technical Profile
Agilent produced mutants with enhanced activity using the QuikChange Multi kit. For more details, please see the Technical Profile
Average Efficiencies of Simultaneous Mutations
The QuikChange Multi One-Day Non-PCR Site-Directed Mutagenesis Method. 1. Mutant strand synthesis. 2. Dpn I digestion of parental DNA 3. Transformation of single-stranded mutated DNA. After transformation into XL10 Gold E. coli cells, the single-stranded DNA is converted into duplex form in vivo.
U.S. Patent Nos. 6,734,293; 6,489,150; 6,444,428; 6,183,997; 5,948,663; 5,866,395; 5,545,552 and patents pending
Use of the QuikChange Multi Site-Directed Mutagenesis Kit, catalog #200514 and #200515, by commercial entities requires a commercial license from Agilent. The QuikChange Multi Site-Directed Mutagenesis Kit, catalog # 200513 and #200531, are offered for sale to commercial entities with a limited use license.
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Product
Catalog #
Amount
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QuikChange Multi Site-Directed Mutagenesis Kit, 30 reactions (Commercial)
This kit is for commercial entities, included is a license for limited use. Novel, robust technology for complex, multi-site mutagenesis in a single reaction.
DNA polymerase blend, template digestion enzyme, competent cells, positive controls