包括的なワークフローソリューションにより、発展し続ける食品 PFAS 検査において最前線を維持

食品に含まれるペル/ポリフルオロアルキル化合物(PFAS)が、新たな懸念として浮上しています。永遠に残る化学物質としても知られる PFAS は生態系全体に広く存在しており、水中および陸上の食物連鎖に蓄積し、最終的には食事に混入します。PFAS はまた、食品接触材を通じて食品を汚染する場合もあります。

現在、食品中の PFAS に関する規制はごく少数しかありませんが、導入されつつあります。食品に含まれる PFAS の測定に関する包括的なワークフローのためのアジレントのソリューションは、新たな課題を先取りして進められるようにします。感度と堅牢性に優れた食品中 PFAS の分析ソリューションは、食品安全性を確保するために不可欠です。

食品中の PFAS の検査についてのご質問がある場合、およびアジレントの担当者からの連絡をご希望の場合は、お問い合わせください。

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食品、飲料、食品包装の PFAS 試験に関する FAQ

よくある質問(FAQ)は、PFAS とはどういうものなのか、そしてそれらが食品にどのように入り込むのか、食品および食品包装に含まれる PFAS を検査する方法ついて理解するうえで役立ちます。

食品に含まれる PFAS(ペル/ポリフルオロアルキル化合物)は新たな懸念となっており、食品中 PFAS の検査の必要性が高まっています。永遠に残る化学物質であるこれらの PFAS は、焦げ付き防止加工の調理器具、汚れをはじく衣類、食品接触材、洗剤、その他のクリーニング製品、消火剤の泡などのさまざまな産業製品や一般消費財において、1940 年代以降使用されてきた、工業的に製造された一連の化合物です。

産業界での実用性は、強力な炭素-フッ素結合に由来する特性であり、それ故、PFAS 化合物は、不活性度と安定性が非常に優れていると考えられていました。しかし残念なことに、PFAS 化合物は環境中で分解されず、約数十年間にわたって残留することも意味します。それ故、PFAS は生態系および日常生活全体に広く存在するようになりました。

食品の PFAS 汚染には複数の原因があります。これらの永遠に残る化学物質は、水中および陸上の食物連鎖に蓄積し、最終的に食事に混入します。PFAS はまた、耐油性の食品包装、焦げ付き防止加工の調理器具、台所用品の O-リングおよびガスケットなど、食品に接触する材料を通じて食品に混入します。乳児用調製粉乳、牛乳、鶏卵中の 30 種類のペル/ポリフルオロアルキル化合物の測定など、PFAS 検査メソッドは、食品安全性を確保するために、食品中の PFAS の定量/スクリーニングに必要とされます。

欧州委員会は 2023 年 4 月、欧州における卵、水産物、二枚貝軟体動物、肉、食用内臓肉に含まれる PFOS、PFOA、PFNA、PFHxS の規制に関する委員会規制(EU)2023/915 を発行しました。さらに、EU 2023/915 に記載されている食品マトリックスに加え、農産物、乳幼児向け食品、魚油、牛乳中の PFAS のモニタリングも推奨しています。EURL POPS も最近、食品および飼料に含まれる PFAS の試験のためのガイダンス文書を発行しました。
 
米国では現在、食品と食品包装中の PFAS のための検査に関する連邦規制がありません。ただし、米国 FDA は 2024 年 4 月、卵、レタス、チョコレートミルク、サケ、パン、アサリ、ブルーベリー、飼料に含まれる 30 種類の PFAS の分析に関する、更新されたメソッドを発表しました。USDA はまた、ウシ、ブタ、家禽、ナマズ類の筋肉、およびウシ血漿中の 16 種類の PFAS の分析のためのメソッドも発表しました。メイン州は、牛乳(210 ppt)と牛肉(3.4 ppb)のための PFOS 対策レベルを作成しました。複数の州で、食品接触材中の PFAS を規制する法律が通過しています(下記の地図参照)。
 
AOAC は 2023 年 11 月、卵、魚介類、魚肉、肉、食用内臓肉、農産物、乳幼児向け食品、魚油、牛乳、飼料、乳製品、植物性タンパク質パウダー、コーヒーに含まれる 30 種類の PFAS の分析のための自発的合意基準を発表しました。AOAC 基準の 30 種類の PFAS は FDA メソッドの 30 種類の PFAS と同じです。
 
欧州食品安全機関(EFSA)は 2020 年、PFOS、PFOA、PFNA、PFHxS は発達上の影響と、血清コレステロール、肝臓、免疫系、出生体重に対する悪影響をもたらす可能性があると結論付けました。EFSA は免疫系への影響が最も重大であると見なし、PFOS、PFOA、PFNA、PFHxS の合計で、週あたり 4.4 ng/kg(体重)のグループ耐容週間摂取量(TWI)を定めました。

食品に含まれる PFAS を分析するための公開済みメソッドには、PFAS 分析のための FDA のメソッドや、PFAS のスクリーニング、測定、確認のための USDA のメソッドなどがあります。PFAS 分析では、サンプル前処理から始まり、クロマトグラフィー/質量分析、データ分析、レポートによる精度と堅牢性に優れた分離/検出を実行します。バリデーション済みメソッドは、乳児用調製粉乳、牛乳、卵、離乳食、牛肉、マグロ、エビ、大豆、果物、野菜、ジュース、ウシ腎、魚可食組織鶏卵について例があります。

2022 年、米国 FDA は、食品に含まれる PFAS、具体的には市販の魚介類を使用して分析を実施し、アサリ、タラ、カニ、スケトウダラ、サケ、エビ、マグロ、ティラピアから検出可能な量の PFAS を確認しました。アサリからは健康上の懸念をもたらす量の PFOA が検出されました。

赤ちゃんは乳児用調製粉乳や牛乳を通じて、PFAS により多く曝露している可能性があります。赤ちゃんは体重あたり、成人よりも多くの水分を摂取するからです。

PFAS は数十年間にわたって広く使用され、容易には分解されないため、これらの化合物は人間と関係を持っているほとんどすべての生態系で検出されています。PFAS は、飲料水、廃水、土壌、食品、大気中で検出されており、大規模な環境曝露となっていることがわかります。 PFAS は、焦げ付き防止加工の調理器具、着色料や撥水剤、塗料、クリーニング製品、食品包装材、さらには化粧品といった、何種類もの一般消費財で使用されています。 加えて、いくつかの研究により、PFAS は野生生物や人間の血液中にも広く存在することもわかっています。 そのため、水中の PFAS の測定、土壌中の PFAS 試験、食品中の PFAS 試験、大気中の PFAS 試験、バイオソリッド PFAS 試験など、さまざまなマトリックスに対する多数の PFAS 検出メソッドが必要になっています。


食品 PFAS 分析を向上

食品中の PFAS 検査に関する規制が増えることにより、サブ ppt レベルの検出限界を満たすなど、分析上の課題が突きつけられています。 これらのバリデーション済みメソッドでは、乳児用調製粉乳、牛乳および卵離乳食、牛肉、マグロおよびエビ大豆果物野菜およびジュースウシ腎など、下記の複数の食品マトリックスに含まれる 30 種類の PFAS を対象とした、新しいサンプル前処理メソッドと、それに続く LC/MS/MS 検出に焦点を当てています。 このメソッドは、より優れたターゲット回収率、高効率的なマトリックスクリーンアップ、厳格なサブ ppt 最大残留基準値を満たす LOQ を実現します。



牛乳と乳児用調製粉乳に含まれる PFAS の測定

PFAS の残留性と生体内蓄積の可能性により、食物連鎖を通じた曝露に対する懸念が高まっています。免疫系が発達段階にある乳幼児や小児は、PFAS 曝露に対して特に脆弱であるため、牛乳や乳児用調製粉乳に含まれる PFAS 濃度を低く抑制する必要があります。下記のインフォグラフィックには、概要と、米国食品医薬品局(FDA)によって挙げられた 16 種類の主要 PFAS 成分を分析するための包括的な LC/MS/MS ワークフローの最適化とバリデーションに関する記事とウェビナーが示されています。

インフォグラフィック:牛乳と乳児用調製粉乳に含まれる PFAS

記事:液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析を用いた牛乳、乳児用調製粉乳、関連成分中の PFAS 定量分析

ウェビナー:LC/MS/MS:牛乳、乳児用調製乳、乳関連の食品成分に含まれる PFAS の分析に対するヒント



食品接触材中の PFAS

食品の PFAS 汚染は、環境や食物連鎖以外に、複数の原因が考えられます。これらの永遠に残る化学物質は、持ち帰りやデリバリー用の容器、デリペーパー、紙皿、電子レンジポップコーンバッグ、ベーキング用具など、食品に接触する材料を通じて食品に入り込む可能性もあります。食品中の PFAS のための検査は、食品安全性を確保するために不可欠です。このポスターでは、FluoroMatch による効率化されたノンターゲット PFAS のアノテーションおよび視覚化について取り上げています。



食物連鎖における PFAS の分析

PFAS は環境内で生物濃縮され、最終的に食品連鎖において PFAS 汚染として現れます。近年、著しい汚染が、肉、魚、乳製品、果物、野菜のほか、加工食品で報告されています。このウェビナーでは、困難な食品マトリックスでの正確な PFAS 測定を実現する、サンプル前処理手法の最新の進歩について詳しく説明します。




動物由来食品に含まれる PFAS の分析

脂肪の多いマトリックスに伴う PFAS 検出の課題を克服

脂肪や脂質などのマトリックス干渉は、魚肉組織の分析を困難にする可能性があります。Agilent Captiva EMR–Lipid パススルークリーンアップ手法は、分析成分を失うことなく主要な脂質クラスを除去します。堅牢な抽出および分析メソッドを使用して、25 種類の魚種で 25 種類の PFAS 化合物を測定しました。

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委員会規制(EU)2020/2388 に基づき PFAS の検出限界を向上

食品中の PFAS を測定するための要件がますます厳格になっており、最大の感度が必要とされています。この記事では、特定の食品で 0.01~0.05 µg/kg の定量下限を達成するために、固相抽出および LC/MS/MS を用いたアジレントと Gerstel による自動化ワークフローを取り上げています。

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水マトリックス中の PFAS の試験に伴う課題に対処

水に含まれる PFAS を分析する必要がありますか?変化し続ける規制環境において、水中の PFAS の試験に伴う課題にアジレントの包括的なワークフローで対応する方法を説明します。アジレントのエキスパートチームは、お客様が立ち上げから迅速に稼働を始め、PFAS 分析において一歩先んじ優位を保てるようにするために、メソッドの開発と最適化をサポートできます。



EPA メソッド 533 用の消耗品と補用品の選択と容易な注文

このカタログでは、必要とするものを簡単に見つけて注文できるように、推奨品を紹介しています。リンクをクリックして、Agilent オンラインストアで製品を「お気に入り」リストに容易に追加できます。






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