シングルビーム分光光度計とは
最も単純な UV-Vis 分光光度計には、シングルビームの光学システムが搭載されており、モノクロメータからの光は、サンプルを通過した後、検出器に送られます。ただし、サンプルの測定前に、ベースラインまたはブランクサンプルを必ず測定する必要があります。液体サンプルの場合、このベースラインにおいてキュベットや溶媒によるあらゆる吸収を考慮します。
シングルビームシステムでは、サンプルとは別にベースラインを測定する必要があります。その際、光の強度やシステム性能の変動によって精度が低下する可能性があります。サンプルの測定に時間がかかる場合やブランクが時間とともに変化する可能性がある場合は、こういった精度の低下の懸念がさらに高まります。これに対処するには、シングルビームシステムを使用する場合は測定中にベースライン測定を頻繁に行い、サンプルを正確に測定できるようにすることが重要です。