AssayMAP Bravo とは

AssayMAP Bravo は、高精度な分注とマイクロクロマトグラフィーを組み合わせた、タンパク質およびペプチドサンプルの自動前処理プラットフォームです。自動化により手作業のピペッティング手順が不要になるため、サンプル前処理メソッドの作業のばらつきや手間、エラーの起こりやすさが軽減し、拡張性が向上します。このため、液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)などの下流の分析機器で最高レベルの分析結果を得ることができます。


AssayMAP Bravo Protein Sample Preparation Platform

AssayMAP Bravo Platform は、使いやすさと柔軟性を両立できるように設計されています。最適化済みプロトコルとさまざまなカートリッジサイズ、および樹脂試薬の組み合わせにより、多くのサンプル前処理ワークフローに対応できます。このプラットフォームは他のシステムとは異なり、最小限のトレーニングで使用方法を習得できます。このため、非常に短期間で高品質データの生成を開始し、自信を持って意思決定を下せるようになります。



バイオ医薬品ワークフロー

AssayMAP は、自動サンプル前処理、液体クロマトグラフィー、質量分析、バイオ医薬品分析ソフトウェアを組み合わせて使用するバイオ医薬品ワークフローに不可欠です。




AssayMAP システムの使用分野

AssayMAP Platform は、バイオ医薬品とプロテオミクスのいずれのラボでも広く使用されています。バイオ医薬品分野においては、生物製剤の発見から開発のプロセス全体にわたり、タンパク質とペプチドの精製、特性解析、定量のワークフロー(インタクト質量分析、ペプチド定量、ペプチドマッピング、翻訳後修飾など)で使用されます。特に一般的なワークフローについては、AssayMAP 引用インデックスの査読済み文献をご参照ください。このインデックスは時系列で整理されており、キーワードで検索できるため、現在と将来のニーズに関連する文献を簡単に見つけることができます。引用インデックスと概要ビデオについては、以下をご覧ください。


アジレントのバイオ医薬品ワークフロー:サンプル前処理からデータ解析まで

タンパク質の特性解析では、さまざまなレベルの情報を入手するために、複数の手法が必要となります。インタクトタンパク質の研究に対するアジレントのアプローチをご覧ください。

バイオ医薬品ワークフローを視聴する

Agilent AssayMAP Bravo 引用インデックス

AssayMAP Bravo を用いたタンパク質サンプル前処理に関する、すべての査読済み文献の目録情報を利用できます。

査読済み文献を閲覧する

AssayMAP Bravo によるタンパク質およびペプチドサンプルの前処理

優れたサンプル前処理により質量分析結果を改善することで、タンパク質の定量と特性解析を高速化できます。

AssayMAP Bravo のビデオを視聴する

AssayMAP Bravo が自動サンプル前処理に最適となる理由

AssayMAP システムは、主に 3 つの要素で構成されています。つまり、96 個のシリンジ付きの Bravo 自動分注器、AssayMAP 樹脂充填剤カートリッジ、最適化済みサンプル前処理プロトコルを搭載した直感的に操作できるソフトウェアです。この 3 つにより、高精度な分注とマイクロクロマトグラフィーを組み合わせて利用できます。
AssayMAP Bravo にはこのように、タンパク質精製のサンプル前処理ニーズに最適な独自の機能があります。


Bravo 自動分注器と 96 個のシリンジ

AssayMAP システムの基本は、高精度な Bravo 自動分注器と、SBS マイクロプレートの形状に合わせて配置された 96 個のシリンジ付きの特殊なヘッドです。このシリンジポンプにより、カートリッジの樹脂充填剤全体で流量が正確に制御され、マイクロクロマトグラフィーに必要な圧力が提供されて、シングルパスで結合と溶出が発生します。ピペットチップを取り付けて標準的な分注操作を行うことも可能です。



AssayMAP 樹脂充填剤カートリッジ

AssayMAP Bravo カートリッジには樹脂充填剤が含まれており、 さまざまな表面化学で使用できます。カートリッジは、液体-液体インタフェース経由でシリンジと接続されます。高精度な流量制御、陽圧置換、一貫性の高い樹脂充填剤により、1 ~ 96 個のどのサンプルからでも、マイクロクロマトグラフィーベースのサンプル前処理を同時に実行できます。AssayMAP カートリッジの充填剤の量は、5 µL と 25 µL の 2 種類です。



直感的に操作できるソフトウェアと最適化済みのサンプル前処理プロトコル

AssayMAP Bravo ソフトウェアは、柔軟性と使いやすさを重視して設計されています。このソフトウェアは、さまざまなアプリケーション向けに事前構成されています。そのため、自動化についての専門知識がなくても、容易に自動化機能を利用できます。ソフトウェアインタフェースでは、特定の実験ニーズに基づいて、デフォルトメソッドの主要パラメータを変更できます。このソフトウェアには オプションのコンプライアンス対応機能があり、規制要件が異なるラボ間でシームレスに移管して、レポートを自動生成できます。また、ウォークアップシステムとして使用することもできます。




事前構成されたアプリケーションプロトコル

AssayMAP Bravo ソフトウェアには、アフィニティ精製、酵素消化、ペプチドとタンパク質の逆相クリーンアップ、リン酸化ペプチドのエンリッチメント、ペプチド分画、および標準分注用に事前構成された、いくつかのアプリケーションプロトコルが含まれています。これらのプトロコルは、特定の AssayMAP カートリッジと組み合わされています。

  • アフィニティ精製:プロテイン A (PAW)、プロテイン G (PGW)、ストレプトアビジン (SAW) のカートリッジは、このアプリケーションで、抗体やその他のターゲット分子の精製に使用されます。
  • 断片化:高 pH の安定した逆相 (RPS) と強カチオン交換 (SCX) のカートリッジをこのアプリケーションで使用すると、より深いプロテオミクスカバレッジを取得できます。
  • 溶液中の消化:このアプリケーションにカートリッジは使用されませんが、タンパク質の定量と特性解析では一般的な手順です。
  • カートリッジでの反応:プロテイン A (PAW)、プロテイン G (PGW)、ストレプトアビジン (SAW) のカートリッジは、このアプリケーションで、BioID の実験や生物製剤抗体の特性解析などにおける固定化されたタンパク質の修飾に使用されます。
  • ペプチドのクリーンアップ:このアプリケーションでは、LC/MS 分析前のペプチドのクリーンアップに、逆相 (RPSC18RPW) カートリッジが使用されます。
  • リン酸化ペプチドのエンリッチメント: Fe(III)-NTA と TiO2 のカートリッジは、このアプリケーションで、リン酸化プロテオミクスの研究に使用されます。
  • タンパク質のクリーンアップ:ワイドポア逆相 (RPW) のカートリッジは、このアプリケーションで、LC/MS 分析前のタンパク質のクリーンアップに使用されます。

アプリケーションの根拠

AssayMAP Bravo の査読済みの記事とアジレントのアプリケーションノートについては、以下をご覧ください。

査読済みの文献については、AssayMAP 引用インデックスを参照してください。

  • バイオマーカーと臨床研究のサンプル前処理ワークフロー:これらの研究における AssayMAP Bravo の使用方法としては、サンプルの分解、クリーンアップ、分画、リン酸化ペプチドのエンリッチメントなどがあります。引用インデックスで「バイオマーカー」や「臨床研究」を検索してください。
  • さまざまなサンプルマトリックス中の生物製剤タンパク質の定量:AssayMAP Bravo を使用して、プロテイン A のカートリッジを用いて細胞培地の上清からタンパク質を、ストレプトアビジンのカートリッジを用いて血清からイムノキャプチャーサロゲートペプチドを精製できます。引用インデックスで「バイオ医薬品」と「アフィニティ精製」を検索してください。
  • 生物製剤タンパク質の特性解析:例えば、重要な品質特性の分析などです。引用インデックスで「バイオ医薬品」を検索してください。

AssayMAP Bravo を 生物製剤タンパク質の特性解析に使用する方法については、次のアプリケーションノートも参照してください。

  • インタクト質量とサブユニット質量の測定
    • An Integrated Workflow for Intact and Subunits of Monoclonal Antibody Accurate Mass Measurements(インタクトおよびサブユニットのモノクローナル抗体の統合ワークフローによる精密質量測定) (5991-8445JAJP)
    • An Integrated Workflow for Sensitive Intact Protein Quantitation of Monoclonal Antibodies from Biological Matrix(統合ワークフローによる、生体マトリックスからのモノクローナル抗体の高感度インタクトタンパク質の定量)(5994-1249EN)
  • ペプチドマッピングおよび翻訳後修飾
    • Automation of Sample Preparation for Accurate and Scalable Quantification and Characterization of Biotherapeutic Proteins Using the Agilent AssayMAP Bravo Platform(Agilent AssayMAP Bravo Platform を用いたサンプル前処理の自動化による、精度と拡張性の高い生物製剤タンパク質の定量と特性解析)(5991-4872EN)
    • Automation for LC/MS Sample Preparation: High-Throughput In-Solution Digestion and Peptide Cleanup Enabled by the Agilent AssayMAP Bravo Platform(LC/MS 用サンプル前処理の自動化:溶液中酵素消化と脱塩処理の自動化を可能にするハイスループット型試料前処理システム Agilent AssayMAP Bravo プラットフォーム) (5991-2957JAJP)
    • Rapid Antibody Digestion Enabled by Automated Reversed-Phase Desalting on the Agilent AssayMAP Bravo Platform(Agilent AssayMAP Bravo Platform での自動逆相脱塩による高速抗体分解)(5991-6478EN)
    • Assessing Multiple Critical Quality Attributes of Monoclonal Antibody and Comparability Assessments(モノクローナル抗体の複数の重要品質特性評価および比較可能性評価)(5994-2245JAJP)
    • In-Depth Peptide Mapping with Iterative MS/MS Acquisition on the Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF(Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q TOF での反復 MS/MS 測定による詳細なペプチドマッピング)(5591-8633EN)
    • LC/MS/MS Peptide Mapping Comparison of Innovator and Biosimilars of Rituximab(リツキシマブの先発品とバイオシミラーの LC/MS/MS ペプチドマッピング比較)(5994-1495EN)
    • Monitoring Product Quality Attributes of Biotherapeutics at the Peptide Level Using the Agilent InfinityLab LC/MSD XT System(Agilent InfinityLab LC/MSD XT システムによるペプチドレベルでの生物製剤の製品品質特性のモニタリング)(5994-0990EN)
    • Quantitation of Chemical-Induced Deamidation and Oxidation on Monoclonal Antibodies(モノクローナル抗体の化学的に誘導された脱アミド化と酸化の定量)(5994-0406JAJP)
    • An Integrated Workflow for Peptide Mapping of Monoclonal Antibodies(モノクローナル抗体のペプチドマッピングのための統合ワークフロー)(5991-7811JAJP)
    • Making Peptide Mapping Routine with the Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF(Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF によるペプチドマッピングのルーチン分析)(5991-7815JAJP)
  • 糖鎖分析
    • Automated Workflow for Monoclonal Antibody N-Linked Glycan Analysis(モノクローナル抗体 N-結合型グリカン分析の自動化ワークフロー)(5994-3622JAJP)
    • A Comparative Study of the Intact Mass, Subunit Mass, and Released Glycans of Two Rituximab Biosimilars Using High-Resolution LC/MS(高分解能 LC/MS を用いた 2 つのリツキシマブバイオシミラーのインタクト質量、サブユニット質量、遊離グリカンの比較研究)(5994-1653EN)
    • Analysis of Monoclonal Antibody N-Glycans by Fluorescence Detection and Robust Mass Selective Detection Using the Agilent LC/MSD XT(Agilent LC/MSD XT を用いた蛍光検出および質量選択検出によるモノクローナル抗体 N-グリカンの分析) (5991-8071JAJP)
    • Glycopeptide Characterization for Various Monoclonal Antibodies Using the Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF(Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF による各種モノクローナル抗体の糖ペプチドの特性解析)(5994-0372EN)
    • Profiling Glycosylation of Monoclonal Antibodies at Three Levels Using the Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF(Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q TOF を用いた 3 レベルでのモノクローナル抗体のグリコシル化のプロファイリング)(5991-8796JAJP)
    • A Comprehensive Approach for Monoclonal Antibody N-Linked Glycan Analysis from Sample Preparation to Data Analysis(モノクローナル抗体のN-グリカン分析:サンプル前処理からデータ解析までの包括的手法)(5991-8550JAJP)
    • Agilent Solutions for High-Throughput N-Linked Glycan Profiling from Biotherapeutics(生物製剤からの N-結合型グリカンのハイスループットプロファイリング用アジレントソリューション)(5991-6904EN)
    • Analysis of N-Linked Glycans from Antibody Drug Conjugates (ADC) Using the Agilent AssayMAP Automated Sample Preparation and Agilent 1290 Infinity LC System(Agilent AssayMAP 自動サンプル前処理システムと Agilent 1290 Infinity LC システムを用いた、抗体薬複合体(ADC)からのN-結合型グリカンの分析)(5991-7024EN)

AssayMAP Bravo は、その他のアプリケーションの多くにも対応できます。AssayMAP Bravo のその他のアプリケーションへの使用方法については、AssayMAP 引用インデックスを検索するか、次のアプリケーションノートをダウンロードしてください

  • 抗体薬複合体 (ADC)の薬物抗体比(DAR)の測定
    • A Streamlined Drug-to-Antibody Ratio Determination Workflow for Intact and Deglycosylated Antibody Drug Conjugates(インタクトおよび脱グリコシル化抗体薬物複合体の薬物抗体比の効率的な測定ワークフロー)(5991-9010JAJP)
    • Determination of Drug-to-Antibody Ratio for Antibody Drug Conjugates Purified from Serum Using Automated Affinity Purification, LC/MS Analysis, and Novel DAR Calculation Software(自動アフィニティ精製、LC/MS 分析、新しい DAR 計算用ソフトウェアを用いた、血清から精製された抗体薬複合体の薬物抗体比の測定)(5991-6621EN)
    • An Integrated Workflow for Automated Calculation of Antibody Drug Conjugate (ADC) Drug to-Antibody Ratio (DAR) Using Automated Sample Preparation, Agilent MassHunter WalkUp, and Agilent MassHunter BioConfirm DAR Calculator Software(自動サンプル前処理、Agilent MassHunter WalkUp、Agilent MassHunter BioConfirm DAR カリキュレータソフトウェアを用いた、抗体薬複合体(ADC)の薬物抗体比(DAR)の自動計算の統合ワークフロー)(5991-7366EN)
    • Drug-to-Antibody Ratio (DAR) Calculation of Antibody Drug Conjugates (ADCs) Using Automated Sample Preparation and Novel DAR Calculator Software(自動サンプル前処理と新しい DAR カリキュレータソフトウェアを用いた、抗体薬複合体(ADC)の薬物抗体比(DAR)の計算)(5991-6263EN)
    • Mapping the Drug Conjugation Sites of an Antibody Drug Conjugate Using Automated Sample Preparation and LC/MS Analysis(自動サンプル前処理と LC/MS 分析を用いた、抗体薬複合体の薬物複合部位のマッピング)(5991-6389EN)
  • 宿主細胞タンパク質 (HCP)の分析
    • Host Cell Protein Analysis Using Agilent AssayMAP Bravo and 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF(Agilent AssayMAP Bravo および6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF による宿主細胞タンパク質分析)(5991-9300JAJP)
    • Quantification of Host Cell Protein Impurities Using the Agilent 1290 Infinity II LC Coupled with the 6495B Triple Quadrupole LC/MS System(Agilent 1290 Infinity II LC と 6495B トリプル四重極 LC/MS システムによる宿主細胞タンパク質不純物の定量)(5994-0288JAJP)
    • Quantification of Host Cell Protein Impurities Using the Agilent 6495C Triple Quadrupole LC/MS(Agilent 6495C トリプル四重極 LC/MS による宿主細胞タンパク質不純物の定量)(5994-1369JAJP)
  • 薬物動態分析の実行
  • プロテオミクスの研究と作用のメカニズムの測定
    • Workflow Automation for LC/MS: In-Solution Protein Digestion, Peptide Cleanup, and Strong Fractionation of Peptides Enabled by AssayMAP Technology(LC/MS のワークフローの自動化:AssayMAP 技術による、溶液内のタンパク質消化、ペプチドクリーンアップ、強力なペプチド分画)(5991-3602EN)
    • Automation of Cell Surface Protein Isolation Using the Agilent AssayMAP Bravo Platform and Profiling Using the Agilent 6550 iFunnel Q-TOF LC/MS Systems(Agilent AssayMAP Bravo Platform を用いた細胞表面のタンパク質分離の自動化と、Agilent 6550 iFunnel Q-TOF LC/MS システムを用いたプロファイリング)(5991-6049EN)
  • リン酸化プロテオミクスの分析の実行
    • Agilent AssayMAP Bravo Technology Enables Reproducible Automated Phosphopeptide Enrichment from Complex Mixtures Using High-Capacity Fe(III)-NTA Cartridges(Agilent AssayMAP Bravo 技術による、大容量 Fe(III)-NTA カートリッジを用いた複雑な混合物からのリン酸化ペプチドの再現性の高い自動エンリッチメント)(5991-6073EN)
    • A Novel, Automated, and Highly Selective Phosphopeptide Enrichment for Phosphopeptide Identification and Phosphosite Localization(自動化された高選択性リン酸化ペプチド濃縮によるリン酸化ペプチドの同定とリン酸化部位の決定)(5994-1235JAJP)
    • Examining the Structural Influence of Site-Specific Phosphorylation by Ion Mobility Mass Spectrometry(イオンモビリティ質量分析による部位特異的なリン酸化の構造的影響の研究)(5994-1617EN)
    • Human Breast Cancer Cell Line Phosphoproteome Revealed by an Automated and Highly Selective Enrichment Workflow(選択性の高い自動エンリッチメントワークフローによる、ヒトの乳がん細胞株のリン酸化プロテオームの解明)(5994-0315EN)
  • グリコプロテオミクスの研究
  • 免疫ペプチドミクスの研究の実行
    • Automated MHC-Associated Peptide Enrichment for Immunopeptidomics Analysis Using Agilent AssayMAP Bravo Large Capacity Cartridges(Agilent AssayMAP Bravo 大容量カートリッジを用いた、MHC 結合ペプチドの自動エンリッチメントによる免疫ペプチドミクスの分析)(5994-2344EN)
  • BioID や PhoX などの技術を用いたタンパク質間の相互作用の研究
  • ユビチキン化の調査
  • イムノキャプチャーの実行
    • A Streamlined Drug-to-Antibody Ratio Determination Workflow for Intact and Deglycosylated Antibody Drug Conjugates Using the Agilent AssayMAP Bravo and Agilent 6545XT AdvanceBio Accurate-Mass Quadrupole Time-of-Flight LC/MS System(Agilent AssayMAP Bravo と Agilent 6545XT AdvanceBio 精密質量四重極飛行時間型 LC/MS システムによる、インタクトおよび脱グリコシル化抗体薬物複合体の薬物抗体比の効率的な測定ワークフロー)(5991-9010JAJP)
    • An Integrated Workflow for Intact and Subunits of Monoclonal Antibody Accurate Mass Measurements(インタクトおよびサブユニットのモノクローナル抗体の統合ワークフローによる精密質量測定)(5991-8445JAJP)
    • Determination of Drug-to-Antibody Ratio for Antibody Drug Conjugates Purified from Serum Using Automated Affinity Purification, LC/MS Analysis, and Novel DAR Calculation Software(自動アフィニティ精製、LC/MS 分析、新しい DAR 計算用ソフトウェアを用いた、血清から精製された抗体薬複合体の薬物抗体比の測定)(5991-6621EN)
    • An Integrated Workflow for Sensitive Intact Protein Quantitation of Monoclonal Antibodies from Biological Matrix(統合ワークフローによる、生体マトリックスからのモノクローナル抗体の高感度インタクトタンパク質の定量)(5994-1249EN)
    • Automation of Sample Preparation for Accurate and Scalable Quantification and Characterization of Biotherapeutic Proteins Using the Agilent AssayMAP Bravo Platform(Agilent AssayMAP Bravo Platform を用いたサンプル前処理の自動化による、精度と拡張性の高い生物製剤タンパク質の定量と特性解析)(5991-4872EN)


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アジレントの自動分注器システムの詳細、製品デモ、お見積りのご要望については、技術スペシャリストにお問い合わせください。

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FAQ

サンプル前処理を手動から自動に切り替えると、多くのメリットがあります。AssayMAP Bravo システムは再現性が非常に高く、使用するユーザー、日、場所によって結果が変わることはありません。人為的ミスが発生する可能性を大きく減らせるため、コストと時間のかかる再分析が不要になります。スループットの向上に比例して人件費が増えることもありません。また使いやすさも優れているため、スキルの高い科学者が面倒なピペッティングに時間を割かれることなく、より価値の高い仕事に注力できます。

タンパク質の前処理で再現性を上げ、手作業を減らし、スループットを向上させたいお客様は、AssayMAP Bravo をラボに導入することをぜひご検討ください。現在、このシステムは 2 つの分野で広く使用されています。

  1. バイオ医薬品。創薬および医薬品開発
  2. プロテオミクスラボ。タンパク質間相互作用とタンパク質キナーゼ信号ネットワーク

AssayMAP Bravo は、サンプル前処理ワークフロー全体に必要な分注とサンプル前処理を 1 つのシステムで実行できます。柔軟性が高く、すぐに使用を開始できるように設計されています。

AssayMAP その他の SPE 機器
包括的なワークフローソリューション 部分的なワークフローソリューション
最適化済みのアプリケーションとユーティリティ アプリケーションとユーティリティは通常、自動化のスペシャリストによる開発が必要
バッチごとに 1 ~ 96 個のサンプルを分析可能 通常はバッチごとに 96 個のサンプルを分析する設計
最小限の溶出量:2 ~ 3 倍の充填量(例えば 5 µL カートリッジでは 10 ~ 15 µL) 通常はより多くの溶出量が必要

柔軟性は非常に高いです。次のような特長があります。

  • カートリッジベースのアプリケーションやピペットベースの分注を使用。
  • 必要な容量に応じて、充填量 5 µL または 25 µL のカートリッジから選択可能。
  • さまざまな種類の樹脂から選択可能。
  • 移動相(洗浄バッファや溶出バッファ)を柔軟に選択可能。
  • さまざまな種類のプレートから選択可能。
  • 同時に分析するサンプル数を 1 ~ 96 の範囲で選択可能。
  • 直感的に操作できるユーザーインタフェースにより、ソフトウェアを変更せずに主要パラメータを変更可能。

主要プロトコルパラメータがシンプルなユーザーインタフェースに表示されます。プロトコルは簡単に調整できます。例えば手順のオン/オフの切り替えや、パラメータ(該当する手順の量、流量、洗浄回数、使用するプレートの種類など)の変更も容易です。柔軟性は高いですが、アジレントが最適化したデフォルト値を選択すれば、簡単に使用できます。

ほとんどの種類のカートリッジで、5 µL と 25 µL の樹脂充填剤カートリッジを使用できます。カートリッジは、ハードウェアの変更なしでシームレスにサイズ変更できるように設計されており、カートリッジの種類ごとにデフォルトメソッドが設定されています。

現在使用できる樹脂の表面化学と一般的なアプリケーションは次のとおりです。

  • 抗体精製用のプロテイン A
  • 抗体精製/固定用のプロテイン G
  • ビオチン化抗体/リガンド固定用のストレプトアビジン
  • ペプチドのクリーンアップ/分画用の逆相(スモールポア)
  • タンパク質のクリーンアップ/分画用の逆相(ワイドポア)
  • リン酸化ペプチドの精製用の Fe(III)-NTA
  • リン酸化ペプチドの精製用の TiO2
  • タンパク質/ペプチド分画用の強カチオン交換
  • 近日中にさらに追加予定

マイクロクロマトグラフィー性能の一貫性と信頼性を確保するため、カートリッジの自己充填オプションは現在提供されていません。AssayMAP カートリッジは、最適な条件による品質管理された自動システムで充填されているため、製品の信頼性と均一性が非常に優れています。

ベース樹脂、表面化学、結合能の詳細については、AssayMAP カートリッジのページAssayMAP カートリッジのセレクションガイドを参照してください。

AssayMAP カートリッジはマイクロクロマトグラフィーカラムであるため、再利用できます。カートリッジを再利用できるかどうかは、使用するアプリケーション、サンプルの品質(微粒子が含まれていないこと)、カートリッジの取り扱い(乾燥してはならないなど)、カートリッジの保管状況によって異なります。カートリッジの再利用の可否には非常に多くの要素が影響するため、アジレントでは、分析証明書に記載されている性能を 1 回の使用についてのみ保証しています。

いいえ、AssayMAP Bravo システムは非常に柔軟性が高いため、1 回の分析で 1 ~ 96 個のサンプルを分析できます。

結合下限の全体的な研究はまだ実施されていませんが、数マイクログラムのサンプル量の分析に関する査読済み文献があります。他のサンプル前処理システムと同様に、分注表面で不規則にサンプルの損失があるため、サンプル量が少ない場合はより困難です。低結合のラボウェアを使用したり、遮断薬で分注表面を不動態化したりすることで、サンプルの損失を減らすことができます。これらの方法の例については、AssayMAP のホームページAssayMAP 引用インデックスを参照してください。

AssayMAP Bravo は、プロテオミクスや生物製剤の研究に必要な、さまざまなタンパク質サンプル前処理ワークフローに対応できます。最も一般的なワークフローについては、AssayMAP 引用インデックスの査読済み文献を参照してください。このインデックスは時系列で整理されており、キーワードで検索できるため、現在と将来のニーズに関連する文献を簡単に見つけることができます。

The 標準的な Bravo Automated Liquid Handling Platform は、96 ~ 384 個の空気置換ベースのヘッドとピペットチップを使用して液体を移送する高精度な分注器です。複数の標準構成で、分注とサンプル前処理のさまざまなニーズ(次世代シーケンシング(NGS)のサンプル前処理やメタボロミクスなど)に対応します。

The AssayMAP Bravoタンパク質サンプル前処理プラットフォームでは、96 個のシリンジ付きの AssayMAP ヘッドを使用します。これが樹脂充填剤とカートリッジに接続されます。AssayMAP Bravo では、高精度な Bravo とシリンジを使用して、液体-液体間インタフェースを介した陽圧置換により、樹脂充填剤全体で正確に流量を制御します。高精度な陽圧流量制御と、カートリッジの樹脂充填剤との液体-液体間相互作用により、1 ~ 96 個のサンプルのクロマトグラフィーベースのタンパク質サンプル前処理を同時に実行できます。AssayMAP は、シンプルなユーザーインタフェースと、最適化済みのさまざまなタンパク質およびペプチドサンプル前処理プロトコルを搭載しています。

はい、AssayMAP Bravo ではピペットやベアシリンジを使用して、次の最適化された分注ユーティリティで液体を正確に移送できます。

  • ノーマライゼーション:1 つのプレートの濃度が異なるサンプルを、任意の最終濃度/量で別のプレートに移送できます。
  • 試薬のアリコート:特定の量の試薬を、移送元プレートのユーザーが定義した 1 つのカラムから、別のプレートのユーザーが定義した複数カラムに移送できます。
  • 試薬の移送:特定の量のサンプル/試薬を、移送元プレートのユーザーが定義した複数カラムから、別のプレートのユーザーが定義した複数カラムに移送できます。
  • リフォーマット:特定の量を、移送元プレートの所定の 1 つのウェルから別のプレートの所定の 1 つのウェルに移送できます。1 回の分析で最大 96 種類の移送を実行できます。
  • 段階希釈:ウェルの行や列で、段階希釈あたり最大 5 回繰り返して段階希釈を作成できます。

はい、アップグレードキット(p/n G5572AA)をご利用ください。お客様のニーズに適したアップグレードキットの構成については、アジレントの自動化製品のスペシャリストにお問い合わせください。

AssayMAP ソフトウェア(Workbench v4.0 以降)とVWorks Plus(v14.1 以降)を組み合わせて使用すれば、(米国 FDA 21 CFR Part 11 や EU Annex 11 などの)規制に準拠できます。

はい、詳細については、アジレントの自動化製品のスペシャリストにお問い合わせください。