ビデオ:ICP-OES によるリチウム分析 - 概要
アジレントのアプリケーションケミストである Ruby Bradford が、ICP-OES によるリチウム分析に関連する一般的な課題、バッテリ原材料と成分に含まれるその他の元素の測定、これらの問題を克服する方法について概要を説明します。
3 分間のビデオです。
ICP 発光分光分析(ICP-OES)技法は、リチウムイオンバッテリの製造で使用される化学物質の純度を測定するために広く使用されています。Agilent 5800 ICP-OES 機器の所有者たちは、同機器により、リチウムおよびバッテリ成分の他の元素に関して正確な分析結果を得られることを確信しています。Agilent ICP-OES を用いたリチウムイオンバッテリ分析は、サンプルスループットを大幅に向上し、信頼性の高い結果が提供するとともに、分析コストを低く抑えます。高速かつ正確で低コストの QC 検査を実現し、競争力を高めるため、Agilent 5800 ICP-OES はバッテリ製造業者の間で高く評価されています。
アジレントのアプリケーションケミストである Ruby Bradford が、ICP-OES によるリチウム分析に関連する一般的な課題、バッテリ原材料と成分に含まれるその他の元素の測定、これらの問題を克服する方法について概要を説明します。
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Agilent ICP-OES を使用したリチウムイオン電池分析の例には、リチウムイオンバッテリ業界で実施される一般的な複数の元素分析を対象とした、機器、メソッドパラメータ、典型的な分析結果が含まれます。アジレントは、確信をラボにもたらす、機器、消耗品、標準液、サービス、ソフトウェアなどをご用意しています。
また、高感度 ICP-MS を提供しています。バッテリ業界における ICP-OES および ICP-MS の使用に関する詳細は、バッテリの元素分析のページをご覧ください。
「5800 ICP-OES とその高感度,のアキシャルビューは、信頼性の高い微量不純物の分析を実現します。バーティカルデュアルビューパッケージにより、高塩濃度のマトリックスに含まれるターゲット化合物(Li、Ni、Co、Mn)および微量元素不純物を一貫して正確に定量できます。バッテリ金属の微量不純物(Fe、Zn など)の分析は非常に重要です。これらの不純物が、リチウムイオンバッテリの性能と安全性に大きな影響を及ぼすからです」
August Meng 氏、
主席エンジニア、American Battery Technology Company
American Battery Technology Company は、低コストのバッテリ金属を製造している、米国を拠点とする大手バッテリ金属企業で、クローズドループのクリーンエネルギー技術に持続的に取り組んでいます。
Agilent ICP-OES を用いたリチウムイオンバッテリ分析により、可能な限り迅速に、1 回の分析で正しい答えを得ることができ、分析あたりのコストを削減できます。そのための主な特長は次のとおりです。
5800 は高速でサンプルを測定でき、サンプルあたりのアルゴンと電力使用量が低減されます。
すべてのアジレント ICP-OES 機器は 1 回の測定で全波長の発光を取得します。5900 SVDV 機器は、プラズマのアキシャルビューとラディアルビューを同時に測定するため、分析時間をさらに短縮することができます。Na や K など、通常ラディアルビューで測定される元素を、一般的にアキシャルビューで測定される他の元素と同時に測定できます。
スイッチングバルブにより、前のサンプルを測定中に次のサンプルがロードされ、時間が短縮されるとともに、測定精度が向上します。Agilent AVS 6/7 バルブはハードウェアおよびソフトウェアに完全統合されており、簡単に使用できます。
バッテリ QC や研究ラボでは、機器オペレータが頻繁に交代する可能性があります。オペレータによって知識や経験のレベルが異なる場合があるため、メンテナンスが必要なタイミングをオペレータに通知し、作業の実行方法を示すスマートな機器は、高いサンプルスループットと結果の精度を維持するために役立ちます。
Agilent ICP-OES 機器は次のような機能を備えています。
ネブライザのクリーニングなどの一般的なメンテナンス作業や、プラズマが点火しないなどの問題の修正は、経験の浅いオペレータにとって簡単であるとは限りません。Agilent ICP-OES ソフトウェアには、一般的な作業のビデオガイドを含む包括的なヘルプ & ラーニングセンターが搭載されています。
Agilent ICP-OES 一体型トーチは、再取り付けした場合でも自動的にアライメントされます。複数の部品とともにトーチを組み立て直したり、複雑なアライメント手順を行う必要はありません。したがって、トーチのクリーニングに伴うダウンタイムが削減されます。
バッテリ成分の元素分析において正確な結果を確保することは、QC ラボにとって不可欠です。アノード、カソード、電解液の一般的なサンプルは高マトリックスであり、干渉や、サンプル間のクロスコンタミネーションが生じる可能性があります。
Agilent ICP-OES 機器には、これらの問題を解消するのに役立つ機能が搭載されています。
アジレントは、適合バックグラウンド補正(FBC)と呼ばれる自動バックグラウンド補正アルゴリズムを採用しており、バッテリ成分サンプルによく見られる、サンプル間のバックグラウンドレベルの小さな差異に自動で対処します。
インテリジェントリンス機能が、サンプル間でクロスコンタミネーションが発生しないように洗浄を調整するため、前のサンプルが結果の精度に影響を及ぼすことがありません。
アウトライヤ機能(OCF)を使用することにより、結果画面上で設定限度に収まらない結果にフラグが付けられます。これにより、対処が必要とされる問題のある結果を、オペレータがはるかに見つけやすくなります。