偏りのない、包括的な脂質アノテーションによる、サンプルグループ間の差違の発見

アンターゲテッドリピドミクスとも呼ばれる探索リピドミクスは、ハイフネートされた質量分析(MS)技術を使用した、脂質のグローバルなプロファイリングです。MS 分析前の脂質分離は、信頼性の高い結果を得るために不可欠です。ガスクロマトグラフィー(GC)であれ、液体クロマトグラフィー(LC)であれ、または超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)であれ、それぞれのクロマトグラフ技術には固有の利点があります。LC/MS および SFC/MS ベースの脂質プロファイリングにおいて、脂質のアノテーションは最大の課題です。リピドミクス分析用の Agilent MassHunter Lipid Annotator ソフトウェアは、複雑なリピドミクスデータの取得、処理、解釈の包括的なワークフローの一環として、脂質 MS/MS スペクトルのアノテーションを迅速かつ正確に実行します。このワークフローでは、Agilent 四重極飛行時間型(Q-TOF)またはイオンモビリティ(IM)Q-TOF MS データからのアノテーションされたターゲット脂質の結果を、GC/MS、LC/MS、SFC/MS 結果に対応した共通の多変量ソフトウェアプラットフォームへインポートします。

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ノンターゲット血漿リピドームの分析

包括的なワークフローの一環として、Agilent Lipid Annotator ソフトウェアによる反復 MS/MS データ取り込みを用いて、いかに血漿リピドームの解析範囲を改善できるかをご覧ください。異性体脂質の多くの事例を解決するため、Agilent 6546 LC/Q-TOF システムによる分析の前に、逆相クロマトグラフィーを使用しました。逆相クロマトグラフィーは、血漿、組織、および細胞脂質を包括的な方法でプロファイリングする際に選択される、一般的手法です。反復 MS/MS により、特に微量しか存在しない脂質クラスで、アノテーションされた脂質数が大幅に増加しました。



血漿脂質の包括的な分析のための LC/MS メソッド

このアプリケーションノートでは、血漿中の複雑な脂質の包括的な LC/MS 分析について説明します。脂質の抽出には、メタノール、メチル-tert-ブチルエーテル(MTBE)、および水の二相性溶媒システムを使用しました。抽出された脂質に対し逆相 LC/Q-TOF MS による分離とデータ取り込みを行うことで分析を実施しました。このワークフローにより、血漿中に見られる主要な脂質クラスを網羅する、270 以上の固有の脂質種を迅速に検出できました。




リピドミクスワークフロー

リピドミクスプロファイリングワークフロー

アジレントの LC/Q-TOF および MassHunter Lipid Annotator ソフトウェアによるワークフローを使用して、薬剤処理した急性骨髄性白血病(AML)の細胞の研究をサポートした方法をご紹介します。

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LC-MS/MS によるリピドミクスプロファイリング

Q-TOF MS 分析前に、さまざまな脂質クラスの分離に逆相および順相クロマトグラフィーを使用することのメリットについて解説しています。

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ハイスループットフローインジェクション分析(FIA)

このポスターでは、自動 FIA を使用した、血漿抽出物からの脂質のデータ非依存型取り込みに関する、迅速で包括的なリピドミクスワークフローを取り上げています。

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2D-LC リピドミクス戦略

マルチハートカット 2D-LC/MS 手法を用いてリピドームの複雑性を解明し、脂質サンプルにおける干渉や誤同定のリスクを低減できます。

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超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)

このポスターでは、乳癌の研究のために、迅速な SFC 分離および自動 FIA と、高分解能のデータ非依存型 MS 取り込みを組み合わせた手法について説明しています。

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多次元分離の活用

2D-LC と IM Q-TOF MS により、脂質のアノテーション数を増加させながら、リピドミクス分析の前にサンプルの複雑性を低減する方法を説明します。

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自動反復 LC-MS/MS データ取り込みによる、血漿リピドームの分析範囲の改善

このポスターでは、MS/MS フラグメンテーション用に自動で選択されたプリカーサのうち重複をローリングベースで排除する、完全自動取り込みモードを取り上げています。この手法は、特に微量にしか存在しない脂質種に対し、同定数を大幅に向上させます。

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白血病細胞の薬剤処理により誘発される脂質代謝異常

このポスターでは、薬剤処理の組み合わせに反応する急性骨髄性白血病細胞株のリピドーム変化の研究において、画期的な Agilent リピドミクスソフトウェアのワークフローにより、どれだけ網羅的に脂質のアノテーションを得ることができるか、説明しています。

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お客様成功事例

ショットガンリピドミクスと MRM プロテオミクス

キングスカレッジロンドン、英国心臓財団センターの Manuel Mayr 博士が、LC/TOF MS ベースのリピドミクスおよびプロテオミクスを用いた心臓病の研究とバイオマーカーの予測のための、プロファイリング戦略を含む個体群研究について説明します。

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隠された未知脂質の探求

マカオ医薬健康応用研究所の Jiang Zhi-Hong 博士とそのチームは、Agilent LC/MS システムを使用して、複雑な生物マトリックスに含まれる低濃度のスフィンゴ脂質を、より正確かつ包括的に分析しています。

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本製品は一般的な実験用途での使用を想定しており、医薬品医療機器等法に基づく登録を行っておりません。

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