免疫状態は、疾病の病態、治療効率、ワクチンなどの外部刺激に対する反応に関連しています。免疫フェノタイピングは、研究対象となる細胞の種類とサブクラス、機能をすばやく同定します。多岐にわたる免疫細胞集団の出現頻度と、単球、NK 細胞、T 細胞および B 細胞など特定の細胞サブセットの分化/活性化状態のモニタリングは、それらの細胞がワクチンの免疫原性や効果に影響を及ぼす可能性があるために、非常に重要です。NovoCyte フローサイトメーターは複数の白血球集団の同時定量が可能で、被験者の免疫状態をより詳しく理解し、感染症に対する免疫応答を観察することができます。



最適化されたマルチカラー免疫蛍光パネル OMIP-024 をベースに 18 カラー免疫フェノタイピングパネルを考案し、NovoCyte QuanteonTM でヒト末梢血単核球(PBMC)を分析しました。この 18 カラー免疫蛍光染色で、単球、B 細胞、形質芽球、CD4+ および CD8+ T 細胞、制御性 T 細胞、γδ T 細胞、NK T 細胞、NK 細胞、樹状細胞の出現頻度を調べました。NK 細胞 や T 細胞はワクチンに対する適切な免疫応答の指標であり、フローサイトメーターの複雑なマルチカラー分析への対応能力の向上に伴い、より多くの免疫細胞サブセットの観察が可能になっています。