水道水質・環境分析ウェビナー 2021

5/31 オンデマンド公開が終了しました
5/11 オンデマンド公開開始(公開期間 5/11 ~ 31)
3/22 受付開始

2021 年 4 月 20 日 ~ 23 日にライブ配信しました水道水質・環境分析ウェビナーのオンデマンド版を公開いたしました。

ウェビナーでは、国立医薬品食品衛生研究所 小林憲弘 氏と環境省環境調査研修所 藤森 英治 氏をゲスト講師にお招きして、水道水質基準および検査方法と環境分析に関する特別講演を賜ります。注目されている有機フッ素化合物の動向や検査方法、金属類の環境分析のポイントなどについて、ご講演いただきます。アジレント・テクノロジー㈱、富士フイルム和光純薬㈱からは、水道水質分析、環境分析および試薬などに関する講演を行います。

皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。

終了しました

特別講演

特別講演 - DAY 1 & DAY 2  
国立医薬品食品衛生研究所 生活衛生化学部 第三室 室長 小林 憲弘 氏

2004 年横浜国立大学大学院博士課程終了後、同年より産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター研究員となる。2011 年国立医薬品食品衛生研究所生活衛生化学部第三室研究員となり、主任研究官を経て2013 年より国立医薬品食品衛生研究所生活衛生化学部第三室室長(現職)。厚生労働省の水道水質検査法検討会、水質基準逐次改正検討会、水道水質検査精度管理検討会の委員を務める。環境省、日本水道協会等の委員会活動にも従事。主な研究内容は水道水質検査方法の開発と妥当性評価(バリデーション)。

  • 特別講演 - DAY 1(4/20)
    「水道水質検査の最新情報:有機フッ素化合物・農薬・陰イオン界面活性剤」
    本講演では2021 年4 月の水道水質検査方法(通知法)の改正と、今後の改正予定について解説します。2021 年は要検討項目に有機フッ素化合物のペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)が追加されることに伴い、検査方法が一部改正されます。また、幾つかの農薬類の目標値の変更(引き下げ)予定に対応して、検査方法の定量下限と測定濃度範囲が見直されます。現在は、2022 年4 月の改正を目指して、陰イオン界面活性剤を固相抽出を行わずに LC/MS/MS で直接測定する方法について検討を行っています。これらの他に、現在検討中の検査方法について紹介します。
  • 特別講演 - DAY2(4/21)
    「水道水質検査の基礎知識:標準検査方法・妥当性評価ガイドライン・精度管理」
    本講演では水道水質検査を行う機関や検査員が知っておくべき基礎知識について解説します。まず、標準検査方法(告示法・通知法)の記載内容とその解釈の仕方や注意点等について説明します。近年の改正内容についても主要なものを幾つかピックアップして紹介します。また、検査方法の妥当性を検査機関が自ら評価するために設定された「水道水質検査方法の妥当性評価ガイドライン」およびその Q & A の概要と、これらに関連して多く寄せられる質問について解説します。さらに、ガイドラインの活用以外に、検査機関が測定結果の信頼性を確保するための精度管理の方法についても紹介します。


特別講演 - DAY 3 & DAY 4  

環境省 環境調査研修所 主任教官 藤森 英治 氏

1996 年名古屋大学大学院工学研究科博士課程後期課程中退後、名古屋大学廃棄物処理施設(名古屋大学工学部)」助手に就任。同大学にて、環境試料をはじめとしてプラズマ分光法を用いた研究活動に従事。2007 年より環境省環境調査研究所の教官、現 在 同 主任教官として、地方環境研究所の実務者・研究者を指導。プラズマ分光法に関する書籍を多数執筆。

  • 特別講演 - DAY 3(4/22)  
    「環境分析の押さえどころ:プラズマ分光分析法による環境分析の留意点について」
    誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)と誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)は、高感度多元素分析法として非常に優れた分析法であり、環境分析の分野においても、カドミウムや鉛など環境基準項目等の公定分析法に採用されるなど、実用分析法として今や欠かせないものとなっている。近年では、分析装置や前処理法の格段の進歩により手軽に高感度多元素分析が可能となる一方で、分析手順が定型化することで様々な干渉に対する知見が不十分となることが懸念される。本講演では、まず ICP-AES と ICP-MS の原理や装置の構成等について概説し、それぞれの分析法で問題となる干渉とその対策法について演者の経験を中心に解説する。また、定量分析の際に参考としていただきたい精度管理手法や、汚染対策等についても、実例を挙げて紹介する。
  • 特別講演 - DAY 4(4/23)  
    「環境分析の押さえどころ:環境分析(金属類)の前処理について」
    環境試料は一般的に複雑な夾雑物を高濃度に含むことから、ICP-AES および ICP-MSの性能を最大限に活用するためには適切な前処理法の適用が非常に重要となる。キレート樹脂固相抽出法は、アルカリ・アルカリ土類金属の分離除去と微量元素の濃縮が同時に達成できる分離特性を有することから、ICP-MS による環境水試料分析の前処理法として非常に有用である。本講演では、実際のキレート樹脂固相抽出法の操作手順における留意点について概説するとともに、演者らが検討した応用例として、海水中極微量カドミウム分析におけるスペクトル干渉除去への応用と、下水放流水流入河川水試料における共存キレート剤による回収率低下とその対処法について紹介する。

開催概要

日程 2021 年 4 月 20 日(火)~ 23日(金)
オンデマンド公開 2021 年 5 月 11 日(火) ~ 31 日(月)
時間 13:05 配信開始
13:15 - 16:00 セミナー
参加対象 水道水質分析/環境分析を実施されているお客様
水道水質分析/環境分析にご興味あるお客様
検査ラボの効率化/信頼性向上にご興味あるお客様
参加費 無料
終了しました

ウェビナースケジュール

4月20日(火) DAY 1
13:05

配信開始

13:15 – 13:25

ご挨拶

一般社団法人 全国給水衛生検査協会

13:25 – 14:25

特別講演 ‐ DAY1
「水道水質検査の最新情報:有機フッ素化合物・農薬・陰イオン界面活性剤」

国立医薬品食品衛生研究所 生活衛生化学部 第三室 室長 小林 憲弘 氏
本講演では 2021 年 4 月の水道水質検査方法(通知法)の改正と、今後の改正予定について解説します。2021 年は要検討項目に有機フッ素化合物のペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)が追加されることに伴い、検査方法が一部改正されます。また、幾つかの農薬類の目標値の変更(引き下げ)予定に対応して、検査方法の定量下限と測定濃度範囲が見直されます。現在は、2022 年 4 月の改正を目指して、陰イオン界面活性剤を固相抽出を行わずに LC/MS/MS で直接測定する方法について検討を行っています。これらの他に、現在検討中の検査方法について紹介します。

14:25 – 14:40

休憩

14:40 – 15:50

企業講演 ‐ DAY 1
1.トリプル四重極 LC/MS による水道水中の PFOS、PFOA などの PFAS 分析のアプリケーションとノウハウ

アジレント・テクノロジー株式会社
日本の PFOS/PFOA 検査法と妥当性評価結果、および簡易濃縮法と直接注入分析法の比較について説明する。実際の測定で必要となるノウハウを含めて PFOS/PFOA 分析のポイントを解説する。最新情報についても紹介する。


2.PFCs の固相抽出法を用いた分析例のご紹介     

富士フイルム和光純薬株式会社
固相抽出カラム Presep PFC-Ⅱ を用いた PFCs の固相抽出法を用いた分析例をご紹介します。

15:50 – 16:00

質問受付

16:00

配信終了

終了しました
4月21日(水) DAY 2
13:05

配信開始

13:15 – 14:00

特別講演 - DAY 2
「水道水質検査の基礎知識:標準検査方法・妥当性評価ガイドライン・精度管理」

国立医薬品食品衛生研究所 生活衛生化学部 第三室 室長 小林 憲弘 氏
本講演では水道水質検査を行う機関や検査員が知っておくべき基礎知識について解説します。まず、標準検査方法(告示法・通知法)の記載内容とその解釈の仕方や注意点等について説明します。近年の改正内容についても主要なものを幾つかピックアップして紹介します。また、検査方法の妥当性を検査機関が自ら評価するために設定された「水道水質検査方法の妥当性評価ガイドライン」およびその Q & A の概要と、これらに関連して多く寄せられる質問について解説します。さらに、ガイドラインの活用以外に、検査機関が測定結果の信頼性を確保するための精度管理の方法についても紹介します。

14:00 – 14:15

休憩

14:15 – 15:15

企業講演 ‐ DAY 2
1.水質検査に関わる試薬と、その規格について    

富士フイルム和光純薬株式会社
最新の水質分析で用いられる試薬の紹介や、SI トレーサビリティを確保された標準物質とは何か、認証標準物質(CRM)、JCSS はどのようなものか、などについてご紹介します。本講演は基礎的な内容が中心となります。


2.GC/MS による水道水質・環境分析の基礎    

アジレント・テクノロジー株式会社
水道水質基準に定められた VOC 類やカビ臭原因物質の分析では、GC/MS だけではなく、ヘッドスペースやパージ & トラップ、固相マイクロ抽出といった試料導入法も利用する。このような試料導入法の基礎と特長、および実際のアプリケーションデータ例を説明し、目的に適った試料導入法を選ぶためのポイントを紹介する。

15:15 – 15:30

休憩

15:30 – 16:00

質疑応答(特別講演 ‐ DAY 1 ~ 企業講演 DAY 2)
国立医薬品食品衛生研究所 小林 憲弘 氏
アジレント・テクノロジー株式会社
富士フイルム和光純薬株式会社

16:00

配信終了

終了しました
4月22日(木) DAY 3
13:05

配信開始

13:15 – 13:25

ご挨拶

一般社団法人 日本環境測定分析協会

13:25 – 14:45

特別講演 ‐ DAY 3
「環境分析の押さえどころ:プラズマ分光分析法による環境分析の留意点について」

環境省 環境調査研修所 主任教官 藤森 英治 氏
誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)と誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)は、高感度多元素分析法として非常に優れた分析法であり、環境分析の分野においても、カドミウムや鉛など環境基準項目等の公定分析法に採用されるなど、実用分析法として今や欠かせないものとなっている。近年では、分析装置や前処理法の格段の進歩により手軽に高感度多元素分析が可能となる一方で、分析手順が定型化することで様々な干渉に対する知見が不十分となることが懸念される。本講演では、まず ICP-AES と ICP-MS の原理や装置の構成等について概説し、それぞれの分析法で問題となる干渉とその対策法について演者の経験を中心に解説する。また、定量分析の際に参考としていただきたい精度管理手法や、汚染対策等についても、実例を挙げて紹介する。

14:45 – 15:00

休憩

15:00 – 15:50

企業講演 ‐ DAY 3
1.目的に応じた元素(金属)分析標準液の選び方と注意点

富士フイルム和光純薬株式会社
当社では元素(金属)分析用の標準液として、原子吸光分析用、ICP 分析用、計量法トレーサビリティ制度に則った JCSS の 3 規格を用意しています。これらの規格の違いや、ICP 分析用の新製品情報などをご紹介します。


2.ICP-OES と ICP-MS における測定のポイント    

アジレント・テクノロジー株式会社
ICP-OES や ICP-MS では、サンプルを導入して測定すると、なんらかの数値が算出されます。ただ、それらの数値は測定条件やサンプルの状態などによって影響を受けることから、正しい定量結果を示しているとは限りません。今回は分析熟練者でも経験のあった事例を基に、測定のポイントについて紹介します。

15:50 – 16:00

質問受付

16:00

配信終了

終了しました
4月23日(金) DAY 4
13:05

配信開始

13:15 – 13:55

特別講演 - DAY 4
「環境分析の押さえどころ:環境分析(金属類)の前処理について」

環境省 環境調査研修所 主任教官 藤森 英治 氏
環境試料は一般的に複雑な夾雑物を高濃度に含むことから、ICP-AES および ICP-MS の性能を最大限に活用するためには適切な前処理法の適用が非常に重要となる。キレート樹脂固相抽出法は、アルカリ・アルカリ土類金属の分離除去と微量元素の濃縮が同時に達成できる分離特性を有することから、ICP-MS による環境水試料分析の前処理法として非常に有用である。本講演では、実際のキレート樹脂固相抽出法の操作手順における留意点について概説するとともに、演者らが検討した応用例として、海水中極微量カドミウム分析におけるスペクトル干渉除去への応用と、下水放流水流入河川水試料における共存キレート剤による回収率低下とその対処法について紹介する。

13:55 – 14:15

休憩

14:15 – 15:15

企業講演 ‐ DAY 4
1.GC/MS による水道水質・環境分析の基礎:パート2 カラムの選択と代替キャリア   

アジレント・テクノロジー株式会社
カラムを変更すると、検量線など妥当性の確認が必要になるが、分析時間の短縮化や一斉分析、カラム由来のマトリックス効果の低減など、様々なメリットを得られる可能性がある。一方で、カラム内径によっては試料導入量を減らすなど注意する点があるため、カラムの基礎を理解しておくことが重要である。加えて窒素や水素などの代替キャリアガスを利用する際のカラム選択のポイントも紹介する。


2.金属分析前処理の自動化に最適な DEENA のご紹介

ビーエルテック株式会社
自動前処理装置 DEENA (ディーナ)を使用することにより、試薬の添加、撹拌混合、加温加熱、冷却放置、スパイクの添加からメスアップに至るまで、これまで人の手を介する必要のあった作業を、正確、迅速、安全に全自動で行うことができます。

15:15 – 15:30

休憩

15:30 – 16:00

質疑応答(特別講演 ‐ DAY 3 ~ 企業講演 DAY 4)
環境省 環境調査研修所 藤森 英治 氏
アジレント・テクノロジー株式会社
富士フイルム和光純薬株式会社

16:00

配信終了

終了しました

お問い合わせ

アジレント・テクノロジー株式会社マーケティングサービス部セミナー担当
電話:0120-477-111  e-mail:lsca_seminar@agilent.com

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