生体分子は、製造、精製、保管の間、さまざまな翻訳後修飾を受けることになります。このような修飾には、グリコシル化、リン酸化、脱アミド化などさまざまありますが、これらはすべて、タンパク質の電荷不均一性につながります。こうした電荷変異体は、安定性や生物学的機能に影響を与える可能性があり、場合によっては有害な免疫反応を引き起こしかねません。
イオン交換クロマトグラフィー(IEX)は、電荷変異体の分析で一般に認められた標準的な手法です。タンパク質混合物などの分子を、その正味表面電荷に従って分離します。イオン交換クロマトグラフィーを用いて、多様なタンパク質、ポリペプチド、オリゴヌクレオチドなどを分析できるのは、これらが表面に複数の電荷をもつ複雑な分子であるためです。
正電荷および負電荷を持つアミノ酸と負電荷を持つ糖鎖(シアル酸)の存在は、高分子量のタンパク質が多重荷電種として存在し、複数の副反応によって正味電荷が変化する可能性があることを意味します。この分離方法では、塩グラジエントまたは pH グラジエント溶出のいずれかによって、生物製剤タンパク質の電荷不均一性を分析できます。どちらのグラジエントでも、この溶出原理により、タンパク質の正味電荷が低下します。タンパク質が正味電荷を持たない pH、つまり等電点(pI)では、タンパク質とカラムの帯電媒体、およびカラムのタンパク質溶出の間に相互作用はありません。
アジレントは、メソッド開発プロセスを効率化する堅牢なソリューションを開発しました。アジレントの多様なイオン交換カラムと完全なバイオイナート UHPLC システムを使用して、電荷変異体を同定、モニタリングできます。
オンデマンドウェビナーおよび関連リソース: 生体分離リソースページ
アジレントの医薬 LinkedIn ショーケース:
LinkedIn でアジレントをフォローしていただくと、最新の製薬ニュース、イベント、出版物などを定期的にお届けします。
本製品は一般的な実験用途での使用を想定しており、医薬品医療機器等法に基づく登録を行っておりません。