標準搭載の GC インテリジェンスによる自己診断機能とリモート接続

Intuvo 9000, 8890 および 8860 GC システムの GC インテリジェンスにより、これまでにない高度な自己診断機能や、リモート接続を利用できます。自律機能が実現する予測技術によって、GC の一般的な問題を回避でき、クロマトグラフィーの精度への影響を抑えられます。セルフガイド式のメンテナンス手順に従って、一般的なメンテナンス手順を正しい順序で実行できるほか、リモート接続によって、ラボにいなくても機器の状態を確認できます。

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GC の自己診断機能

GC の自己診断機能は診断やメンテナンスのさまざまな項目に対応しており、GC の一般的な問題を防止できます。例えば、診断テストによってスプリットベントフローをモニタリングして、適切な圧力を維持できます。また、GC インテリジェンスによって、クロマトグラフィー特性に関するデータファイルの評価が可能です。セルフガイド式のメンテナンス手順に従えば、セプタムやゴールドシールの交換などの一般的なメンテナンス手順を正しい順序で実行できます。これらは、アジレントのスマートコネクテッド GC で実現できる多くの機能の一部にすぎません。



ブラウザインタフェースによるリモート接続

デスクトップコンピュータ、ノート PC、タブレットなどのブラウザ搭載デバイスから、ブラウザインタフェース経由でスマートコネクテッド GC にリモート接続できます。データシステムがなくても、ブラウザインタフェースから機器のタッチスクリーンと同じ機能セットにアクセスして、GC メソッドやシーケンスの編集などを実行できます。機器のステータスの呼び出し、診断の実行、メンテナンスログのチェック、便利なサービスビデオの表示などの操作が、すべてモバイルデバイスから実行可能です。ブラウザインタフェースで実行できる操作は、安全なラボネットワーク経由で制御されます。



GC 性能評価

分析メソッドの GC 性能セクションでは、クロマトグラフィーチェックの自動化により、システムの汚染に起因するダウンタイムを最小限に抑えられます。検出器評価は、検出器のチェックアウトサンプルを用いて評価し、GC システムが正常に動作していることを確認します。ブランク評価ではクロマトグラムをモニタリングし、無関係なピークやベースラインの異常がないか確認できます。8890 および Intuvo GC で利用できるピーク評価は、クロマトグラム内の最大 10 個のピークを対象に、面積、高さ、対称性、分離能、リテンションタイムなどの重要な特性をモニタリングします。この機能はブラウザインタフェースやクロマトグラフィーデータシステムで設定できます。




GC インテリジェンスの詳細

ウェビナー: スマート GC を活かした分析

Intuvo 9000 には、予防的メンテナンス機能と、エラー発生時のトラブルシューティングのサポート機能があります。診断テストやセルフガイド式トラブルシューティングは、システムやその性能に関する情報を GC ユーザーに通知する機能です。ここでは、ブラウザインタフェースから機器にリモートアクセスしてステータスの確認や診断テストを実行し、ラボの状態を簡単に把握する方法を説明します。

ウェビナーはこちら (英語)

Agilent GC カラムおよび 8890 GC 用スマートキー

GC カラムに付属のスマートキーは 8890 GC で使用すると、カラムに関する情報(使用状況、構成、使用年数、注入回数、温度上限など)を提供・格納できます。また、デフォルトの構成パラメータを用いることで、メソッド設定の自動化が可能です。メソッドパラメータの手入力に起因するエラーの可能性を低減し、使用状況の追跡によってメンテナンススケジュールを最適化できます。


GC インテリジェンスの技術

セプタムの漏れを防ぐ

「Agilent の GC ブラウザインタフェースにより、一般的な問題からすばやく回復できるようにするには、「セプタムの漏れを防ぐ」事例(英語)をご覧ください。予定外のダウンタイムを最小限に抑える、単純なセプタムリークの例を使用したブラウザのさまざまな画面を示しています。

性能評価

このビデオでは、クロマトグラフィーの問題を事前にリモートで監視し、貴重なサンプルを節約して、再分析を低減する GC インテリジェント機能について紹介します。この機能には、ピーク、検出器、ブランク評価によるメソッド性能のモニタリング、トラブルシューティングの簡素化、システムへのリモートアクセスの向上などがあります。