ラマン分光分析
仕様 | 概要 |
寸法 | 幅: 1124 mm 高さ: 521 mm 奥行き: 575 mm |
規制 | 21 CFR Part 11 準拠 USP および EP の関連ガイダンスに適合 |
レーザー | クラス 1 レーザー 830 nm |
電源 | 90~264 VAC、50~60 Hz |
ソフトウェア | Windows 7 Pro または Windows 10 は必須 Agilent ContentQC 分析および管理ソフトウェア付属 Eigenvector Solo 多変量解析エンジンを統合 |
●錠剤/カプセルの全量分析
●厚みのあるサンプルをそのまま処理
●サンプル前処理や湿式化学分析、熟練したテストスタッフが不要
●LOQ 0.1~1 % w/w
●規制当局に認められたメソッド
透過型ラマン分光 (TRS) は、高スループットの含量均一性分析に最適です。TRS 測定にかかる時間は 1 サンプルあたりわずか数秒で、応答の正確さ、精度、直線性は良好です。TRS 技術の特徴として、ほとんどの API、賦形剤、潤滑油に対する特異性と感度が優れており、水や湿気、粒子密度、表面コーティングによる干渉は受けにくいという点があります。スペクトル特性は鮮明ではっきりとしていて、解釈しやすく、個々の製剤成分に割り当てられます。
●医薬品有効成分 (API) の大半は、明瞭な多形形態を持つ結晶物質です。この形態は製造や処理で変化する可能性があるため、製剤担当者は、結晶 API を用いてバイオアベイラビリティの向上を目指すようになっています。TRS100 は、低エネルギー結晶振動モード (フォノンモード領域) を直接測定して、製剤サンプルには手を加えずに、その中の結晶多形含有量を数秒のうちに高い精度で定量化できます。
●多形定量分析で最もよく使われる手法が XRPD です。この手法では、感度の下限が約 5 % w/w で、錠剤を粉末にし、試料を作る必要があります。TRS100 は、製剤化された非結晶 API 錠剤を壊さずに、検出下限 (LOD) 0.1~1 % w/w で残留結晶多形を検出できます。この LOD は ssNMR と同等ですが、サンプル前処理が必要ないため、分析に必要な手間も時間も大幅に削減されます。