食品分析アプリケーション：アナライザーおよびPCDLなど各種データベースのご紹介

農薬の微量分析を迅速に実施

農薬分析に対する規制は厳しく、コンプライアンス準拠が、かつてないほどに求められています。アジレントのアナライザ、データベース、ライブラリが、メソッド開発やシステムコンフィグレーションに要する時間を短縮するため、分析者は食品から環境試料（水、土壌）に含まれる農薬の同定などの専門的な作業に注力できます。

人体に有害な微量濃度の食品中汚染物質の測定[1]

動物性食品を食べることにより、有害なダイオキシンを摂取する可能性があります。食品および飼料中のダイオキシンの測定に対して、Agilent 7010 トリプル四重極 GC/MSダイオキシンアナライザは、競合製品の最大 10 倍の分析感度を実現します。

多環芳香族炭化水素 (PAH) は、変異原性と発がん性を有しています。[2] アジレントの PAH アナライザは、最適な分析条件が設定済みで、食品中の PAH の検査に安心して利用できます。

複雑なマトリックス中の動物用医薬品の検出と定量

政府機関は、食肉などの動物由来食品に含まれる動物用医薬品に対し、厳しい基準を定めています。TOF または Q-TOF LC/MS をアジレントの動物用医薬品パーソナル化合物データベースライブラリ (PCDL) と組み合わせることにより、2,100 以上の動物用医薬品をスクリーニング検査することができます。MRM トランジションのデータベースにより、手間のかかるメソッド開発も効率的に行えます。

Q-TOF でマイコトキシンのスクリーニングが可能に

マイコトキシンは果物や穀物製品から取り除くことが難しく、人体に害を及ぼす可能性があります。大量のサンプル分析で多忙な分析ラボでも、TOFや Q-TOF をアジレントの新しいマイコトキシン PCDL と組み合わせることにより、ターゲット化合物と未知化合物を網羅的にスクリーニングできます。この PCDL には、450 種類の化合物のデータや、300 種類以上の化合物の精密質量 MS/MS スペクトルが登録されています。