Captiva EMR-Lipid と Captiva EMR-Lipid HF

サンプル前処理製品

Captiva EMR-Lipid と Captiva EMR-Lipid HF

受賞実績のある Captiva EMR-Lipid は、分析対象物を損失することなく、高い選択性と効率で脂質/マトリックスを除去します。新しい EMR-Lipid 技術は、サイズ排除と疎水性相互作用により、脂質を除去します。効果的な Enhanced Matrix Removal(EMR)による脂質除去により、ターゲット化合物のイオン抑制が最小限に抑えられるため、分析の信頼性と堅牢性が大幅に向上します。

Captiva EMR-Lipid 96 ウェルプレートおよび 1 mL カートリッジフォーマットには、溶媒リテンションフリットが含まれており、ウェル内タンパク変性沈殿処理が可能であるため、サンプル前処理を効率化できます。改良型のフィルタ設計により、吸引または加圧によるスムーズな通液が可能になります。生体サンプルを前処理する際には、Captiva EMR-Lipid 96 ウェルプレートまたは 1 mL カートリッジフォーマットを選択します。

Captiva EMR-Lipid と Captiva EMR-Lipid HF の 3 mL および 6 mL カートリッジは、複雑な脂肪サンプルから脂質、脂肪、その他の干渉物を簡単にパススルー除去できます。これらのカートリッジフォーマットは、肉、魚、油、乳製品、その他の動物由来の食品など、より大量の複雑なサンプル抽出物に対応できます。Captiva EMR-Lipid HF は、真空マニホールドや陽圧マニホールドが使用できない場合に最適です。自然落下を利用した高流量(HF)用に設計されたこの製品は、手間のかからない完全に無人操作の自然落下溶出を実現しています。

2017 年、Captiva EMR-Lipid は、Analytical Scientist Innovation Award(TASIA)を受賞

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特長

  • 選択性と効率の高い脂質除去: EMR-Lipid の独自メカニズムは、充填剤と脂質の脂肪族長鎖の間の、サイズ排除と疎水性相互作用を組み合わせたものです
  • つまりのない動作: 高度なフィルタ設計と構造が高い通液性を実現
  • 時間の短縮と精度の向上:1 mL および 96 ウェルプレートフォーマットの溶媒リテンションフリットにより、ウェル内タンパク変性沈殿処理のワークフローが効率化され、自動化が可能になります
  • 高流量(HF)バージョンの 3 mL および 6 mL カートリッジは、陽圧または真空マニホールドが使用できない場合に利用可能
  • 2017 年 Analytical Scientist Innovation Award(TASIA)の受賞製品

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機能および原理

  • サンプル前処理ワークフローでのサンプルクリーンアップを改善

    このビデオでは、Captiva EMR-Lipid を採用して、サンプル前処理ワークフローでのサンプルクリーンアップを改善する際の、以下のようなメリットについて説明します。

    ・ウェル内タンパク変性沈殿処理(PPT)またはオフラインタンパク変性沈殿処理(PPT)が実施可能
    ・タンパク変性沈殿処理(PPT)後のリン脂質の優れた除去を実現
    ・メソッド開発や最小限のプロトコル調整が不要
    ウェルプレート真空マニホールドおよび陽圧マニホールドで使用可能
    ・幅広い化合物に対して高い精度と真度を実現
  • 効率的なサンプル前処理により信頼性と生産性を向上

    Captiva フィルタ製品があれば、時間やコストを抑えながら、分析ワークフローの信頼性を高めることができます。Captiva サンプルフィルタ製品は、シンプルで効率的なプロセスによりクロマトグラフィーを改善し、品質、スピード、精度についての厳しい分析要件を満たすことができます。
  • 脂質分析のためのサンプル前処理

    脂質は、クロマトグラフィーにおける一般的なマトリックス干渉物ですが、脂質がターゲット化合物の場合はどうでしょうか。Bond Elut Lipid Extraction SPE 1 mL カートリッジと 2 mL 96 ウェルプレートには、きわめて選択的かつ効率的な脂質抽出機能があり、脂質分析、脂質プロファイリング、リピドミクスのワークフローにお役立ていただけます。独自の EMR-Lipid 充填剤技術を採用したこれらの SPE 製品は、サイズ排除および疎水性相互作用を独自に組み合わせ、脂質だけを捕捉し、分離したうえで、カートリッジまたはウェルプレートから効率的に溶出させます。

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アプリケーション

  • Captiva EMR-Lipid による効率的なタンパク質除去

    分析での効果的なタンパク質除去のメリットをご覧ください。Captiva EMR-Lipid 96 ウェルプレート(5190-1000 および 5190-1001)は、タンパク変性沈殿処理後の生体サンプルから、リン脂質やその他の脂質を高い選択性と効率で除去します。本製品は、多層ろ過メカニズムで設計されているため、タンパク質沈殿物を詰まりなく効率的にろ過して、ウェル内タンパク変性沈殿処理を実施することができ、ワークフローが簡略化されます。
  • 食用油中の PAH 化合物の測定

    アプリケーションノートでは、5 種類の食用油中の重い多環芳香族炭化水素(PAH)(4 環状構造を超える)残留物の多成分残留分析メソッドの開発と検証について説明します。Captiva EMR—Lipid と PSA パススルークリーンアップを組み合わせて使用することにより、油マトリックスの効率的かつ選択的なクリーンアップが可能となり、その結果として、95 % を超える油共溶出残留物を除去することができました。
  • 牛乳中の複数種類の残留農薬の多成分分析

    このアプリケーションノートでは、牛乳中の複数種類の残留農薬の多成分分析について説明します。サンプル前処理メソッドでは QuEChERS 抽出をベースとして、その後に Captiva EMR-Lipid クリーンアップして分析を行います。Captiva EMR-Lipid は、牛乳中のマトリックス干渉物の高効率の除去を実現しており、約 1 ng/mL までの大半の農薬を検出することができます。

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