Voice of Customer お客様の声 : 一般財団法人日本食品分析センター様

 

アジレント :

 

日本食品分析センター様は、当社の、原子吸光、ICP-OES、ICP-MS を長年使っていただいております。
それらの無機分析装置についてお話をお伺いいたします。 よろしくお願いします。

まずはじめに、日本食品分析センター様の業務内容をご紹介ください。

食品分析センター様 :

 

私たちは、分析試験を通じて健康と安全をサポートし、社会の進歩、
発展に貢献することをコーポレートメッセージとして、食品及び
食品添加物をはじめ、ペットフード、飼料、化学工業品、化粧品、
医薬品などの栄養成分、有害成分、機能成分の受託を承っています。

弊団体は、このような業務に多くのアジレント製品を使っています。
アジレントを選ぶ理由の一つは、アプリケーション用のラボを国内に
持っていることです。

アジレント :

 

弊社の装置を使用いただきありがとうございます。
初めて原子吸光をご購入いただいてから、20年以上が経ちました。

食品分析センター様 :

 

当時、栄養表示が施行されるタイミングでした。Naが必須項目で、食品中の Na分析専用装置を探していました。
Naの分析が多くなることが予想されていたので、自動化が重要なポイントでした。

数社の装置を比較検討しましたが、SPS5オートサンプラーとダイリュータにより、予め試料の自動希釈が行え、
そのまま測定できる装置であったことが導入を決定した大きな理由でした。また、当時のバリアン(現アジレント)が
分光系の分野で信頼性が高かったことも選定理由です。最初に AA640型を導入しました。

アジレント :
原子吸光、ICP-OES、ICP-MS の装置の使い分けはどのようにされていますか?試料毎、元素毎、濃度毎、客先依頼毎
などでしょうか?

食品分析センター様 :

 

測定試料濃度が高い場合は、フレーム原子吸光や ICP-OES を使います。単元素または数元素で高濃度の場合は、
主にフレーム原子吸光。低濃度の場合は、ICP-MS で分析を行っています。

一斉分析の場合は、ICP-OES や ICP-MS を使っていますが、試料のマトリックスの干渉によっては、フレーム原子
吸光、ICP-OES、ICP-MS を使い分けています。

食品、医薬品などの分野で、分析方法のバリデーションの依頼も受けています。前処理や、メソッド開発なども含めて
対応しています。食品分析では、ICP-OES が主流になっています。有害元素の低濃度分析の場合は ICP-MS で分析を
行っています。

アジレント :
現在の原子吸光の満足度はいかがでしょうか?
食品分析センター様 :

 

装置の操作に、安定性、信頼性があります。また、他社のランプと比較してアジレントのランプは長寿命です。データは LIMS に接続しています。接続のときも問題なくできました。仕事にマッチした装置で満足しています。

オプションが豊富で、SPS3/Dil(希釈機能付オートサンプラー)、VGA77(水素化物発生装置)、SIPS20(試料導入ポンプシステム)が自動化に大変役立っています。特に SIPS20 を使い、測定レンジ幅を広げる機能を活用しています。
アジレント :
ICP-OES の性能、使い勝手はいかがですか?

食品分析センター様 :

 

測定精度を優先した分析を心がけていますので、分析精度がよい装置で満足しています。分析時間を短くでき、同じ分析でも早く結果を得ることができます。メンテナンスも簡単になりました。また、ソフトウエアの help にある動画は、
メンテナンス方法を簡単に検索できるため、便利な機能です。

アジレント :
ICP-MS の選択理由、および、どのように使われているかなどを教えてください。
食品分析センター様 :

 

アジレントの ICP-MS マーケットシェアの高さが選択理由の一つです。選定には納入実績を考慮しました。形態別分析をするのが導入目的の一つです。

アジレントは HPLC と同時にコントロールでき、流量の相性がよいことも選択理由のひとつです。Asの形態分析は、
すでに LC-ICP-MS でルーチン分析を行っています。
アジレント :
試料調製装置 (SPS5/Dil、SPS3/Dil) に関してはいかがでしょうか?
食品分析センター様 :
試料希釈目的で有効活用しています。SPS/希釈機能など、他のメーカーにない周辺機器の開発が進んでいるように思います。それらが原子吸光や ICP-OES で共通に使えることも便利です。
アジレント :
アジレントへの要望はありますか?
食品分析センター様 :
装置の性能、耐久性などには満足しています。有料保守による手厚いサポートにも満足しているので、今後も、継続してほしいです。

アジレント :

 

本日はお忙しいところお時間をいただき誠にありがとうございました。
今回お伺いできた貴重なお話しを、今後のアジレントのさらなる発展に、役立てていきたいと思います。


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