・ マルチモード注入口用に Solvent Elimination Calculator を使用する方法
マルチモード注入口(MMI)で大容量注入 (LVI) を可能にするには、溶媒ベントモードを使用します。溶媒ベントモードでは、サンプル導入時に注入口は低い初期温度に維持されます。キャリアガスの圧力によって、注入口では入口圧の低いスプリットモードになります。注入口ライナを通り、ベントから出るガスフローによって蒸発した溶媒が除去されます。サンプルの注入は、導入される液体がライナの壁に蓄積され、溶媒が同程度の速度で蒸発するように行います。すべてのサンプルを注入すると、対象化合物を移動させるために、注入口がスプリットレスモードに切り替わります。次に注入口を加熱し、濃縮されたサンプルと残っているすべての溶媒を蒸発させ、カラムに移動させます。十分な時間が経過した後にサンプルの移動を確認し、注入口をパージモードに切り替えて、注入口ライナに残っているすべての物質を除去し、排出します。サンプル注入および溶媒ベントの実行中は、GC オーブンを適切な温度に維持し、カラム先端に対象化合物及び溶媒を再度凝縮させます。この操作が完了したら、分離を行うようにオーブンをプログラミングします。
溶媒ベント時間とその他のパラメータを計算する Solvent Elimination Calculator (12 ページ) の詳細については、次のドキュメントを参照してください。