FAQ (CE関連)

ご不明な点がございましたら、カストマコンタクトセンターまでご連絡ください。

カストマコンタクトセンター

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CE関連全般

ACE関連全般

(A)バイアル

1. G1600A キャピラリ電気泳動システムで使用できるガラスバイアルの部品番号は?

「5182-9697」 のキャピラリ電気泳動専用バイアルです。
LC用や GC用のバイアルを使用すると、フラッシング等の加圧時にバイアルが破損する可能性があります。
キャピラリ電気泳動装置には、必ずこの専用バイアルを使用してください。

(B)システム初期化中

1. トレイが動き出さない。

NotReady Info に、「Door is Open」 と表示されている場合、次の 2点を確認してください。

  1. トップカバーとサンプラードアが閉まっているか?
  2. 前面カバーの、下部の取り付け位置と、右上部コネクタの接続状態が正しいか?

2. Sysinit 中に 「ServoError」 と出てしまう。

バイアルのバッティングの可能性があります。バイアルを下ろそうとした位置に
別のバイアルを手で置いてしまった場合が考えられます。
まず、トレイ上の全てのバイアルを取り出してから、もう一度 Sysyint を実施してください。
また、メッセージボックスのメッセージのメモを取ってください。

3. オートサンプラのドアの接触が悪いようで、表面の右上につくオレンジのランプがつかない。
画面上 に 「ドアが開いている」 とメッセージが出ている。

トップカバーの再度締め直し、およびフロントカバーのつけ直しで改善できるかお試し下さい。

4. ケミオンライン起動時エラーメッセージ 「"ノーストリング 8007"の後、
"オート スタート マクロ フェイルド エラー#16419 OCCURRED」 発生。

コンフィグレーションエディタ内の 「Data Path」 が 「¥」 になっている場合、「Chem32¥1¥Data」 に 変更し
保存することで改善します。

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(C)プレラン中(測定前準備)

1. カセットの温調が始まらない。

NotReady Info に、「Casette Fan is off」 と表示されている場合は、カセットが正しく挿入されていない状態です。この状態では温調を始めません。

  1. ランプが点灯しているか確認してください。DAD のランプアイコンの右の虹色マークの有無で確認できます。
  2. カセットが正しく入っているか確認してください。もししっかり入っていなかった場合、カセットを入れ直してください。カセットを挿入後、右手で左側に押しあててみてください。
  3. キャピラリまたはインターフェースが正しく入っていない可能性があります。確認の上再度正しく取りつけてください。

2. 「Cassette Fan is Off」 と表示され、Not Ready 状態が解消されない。

「Casette Fan is off」 は、イニシャライズ後やカセット挿入後に、波長キャリブレーションが完了できていない状態です。

  1. ランプは点灯しているか確認してください。DAD のランプアイコンの右の虹色マークの有無で確認できます。
  2. カセットが正しく入っているか確認してください。もししっかり入っていなかった場合、カセットを入れ直してください。カセットを挿入後、右手で左側に押しあててみてください。
  3. キャピラリまたはインターフェースが正しく入っているか確認してください。確認の上正しく取りつけてください。

3. 「Air Pump Pressure」 のエラーが出る。

  1. エアフィルターが詰まりの可能性があります。ボトル奥の右上のコマ状のエアフィルターを交換して改善するかを確認してください。
  2. 圧力溜めボトルのキャップが緩んでいる可能性があります。締め直してください。

※なお、エラーのリセットは 『Instruments』 → 『System Reset』 で実行できます。

4. 「Out of Range」 「Out of Torelance」 が出る。

波長キャリブレーションが完了できていない状態です。
原因の一つとして、カセットが正しく入っておらず、ランプの光路とアライメントの位置がずれている可能性が考えられます。カセットを入れ直してください。
カセットを挿入後、右手で左側に押しあててみてください。カセット入れ直しでも改善しない場合は、カセット自体の経年変形の可能性もあります。もし別のカセットがあれば、これを試してみてください。

5. フラッシュしたときだけ、エアポンプのエラーになってしまう。

加圧の密閉部分に漏れがあります。

  1. プレパンチャのチューブの 2か所、プレパンチャ側とプラスチック継ぎ手の両方ともしっかり締っているか確認してください。
  2. 電極の Oリング (オーリング) に変形や破損があるかを確認してください。もし破損が見られる場合は交換してください。
  3. 電極、プレパンチャに塩の析出などの汚れがある可能性があります。清掃してください。
  4. バイアルキャップに異常な破損がある可能性があります。この場合、新しいキャップを使用してください。
  5. バイアルの上部に割れ、欠けなどの破損がないかを確認してください。

6. 電流がうまく流れない。

  1. キャピラリが詰まっているか、フラッシュが足りないかもしれません。
    固形物の頑強な詰まりか、キャピラリーが内部で折れている可能性があります。
    10分ほどフラッシュしてください。復旧しなければキャピラリを交換してください。
  2. バッファの組成が異なっている可能性があります。使用バッファを確認してください。

7. カセット挿し直し後、キャリブレーション画面出力時に 「Out Of Torelence」 が表示され実施不可。カセット交換や、赤アライメント単体でも同様に発生。 再度 top カバーの締め直しやシステムリブート実施でも未改善。

カセットが歪んでいる場合に、アライメントの位置が微妙にずれてしまい発生している可能性があります。他にカセットをお持ちの場合は、そちらに付け替えての確認を行い、エラーが解消するかをお試し下さい。また、カセット自体が絶縁プレートに挿しこみにくい場合は、絶縁プレート自体にも歪みが生じている場合があります。カセットと絶縁プレートの両方を交換する必要があるかもしれません。また、トップカバー内側のカセットに当たるところにガスケット (カセットを固定する役割) がありますが、これが摩耗してカセットの固定が充分でない場合もエラー発生につながる場合があります。

8. 画面上で、「Remove Inlet Vial」および「Remove outlet Vial」を実施したが、エラーではじかれてしまう。

Tray上の該当ロケーションにバイアルが残っている可能性があります。対象バイアルを取り除いた後、再度実施確認を願います。

9. G7100A/Bにて、Analog IN(アナログ信号取込)の際の設定等について教えて下さい。

Analog in信号のオンラインプロット上単位である [count] は、1count=15μV input voltage となります。
また、解析画面(およびレポート上)で表示される、[mAU] 単位については、Analog inputのコンフィグレーション設定上での入力によって変更が可能となっています。 初期設定は単位が [mAU] で、入力信号フルスケール1Vに対して、1.000000mAU/Vとなっています。

(D)測定中

1. エラーが出た時の詳細はどこを参照すればよいか。

メッセージはログブックに記録されます。ログブックには時刻とメッセージコードが記録されます (例 : EL5124 Inlet Vial Missing など) 記録場所は、1本分析か連続分析かで異なります。

  1. 1本分析モード、プレラン中、手動でコンディショニング中、の記録は、「カレントログブック」 に記録されます。
    メニューの 「View」 「Logbook」 「Current Logbook」 で見ることfができます。
  2. シーケンス分析の場合は、データが蓄積されるフォルダにログブックが保存されます。
    メニューの 「View 」「Logbook」「Open Logbook」 でデータ保存先のフォルダを参照し、「シーケンス名.log」 というファイルを開けると参照できます。
  3. 各データファイルはそれぞれログブックを持っています。
    「View」「Logbook」「Open Logbook」 でデータのフォルダの中の 「Run.log」 を参照してください。

2. 分析時間を延長するにはどうしたらよいか。

画面上のカセットの絵の上にある時計マークをクリックすると 「Setup CE Stop Time」 の項目が出ます。ここで分析時間を延長できます。これは、メソッドの変更に該当しますので、分析終了後に必要に応じてメソッドの保存をしてください。(必要に応じて)

3. 面積再現性がうまくとれない。原因は何が考えられるか。

主な原因として、加圧注入時の圧漏れと、OUT側の詰まりによる注入不十分が考えられます。

  1. IN側の電極とプレパンチャを清掃してください。またバイアル、キャップに破損の可能性があります。
  2. アウト側のプレパンチャ、チューブに液適が付着している可能性があります。
    清掃の上乾燥させてください。

4. MT が遅くなってしまう。原因は何が考えられるか。

  1. バッファの組成の変化により移動度が変わってしまう場合があります。
    数回でバッファの交換する必要があります。回数は使用するバッファによって異なります。
    (キットの場合はキットの説明書をご参照ください)
  2. OUT 側のプレパンチャが、詰まっているか濡れている可能性があります。清掃してください。

5. 電流メーターにリーク電流(黄色)が表示されてしまう。

電流が漏れていても、キャピラリにかかっている電圧は同じなので、分析結果には大きい影響を与えません。しかし、ベースラインの乱れや MT のふらつきが大きい場合は、以下の洗浄を実施してください。

  1. 絶縁プレートとカセットは、ぬるま湯で洗浄し純水ですすいだ後60度以下の空気で十分乾燥させてください。 (ドライヤーの温風は使用しないで下さい。変形のおそれがあります。)
  2. IN 側リフトの上部を、メタノール、2-プロパノールなどをしみこませた実験用ティッシュなどで拭いてください。 (拭ける範囲のみで結構です)
  3. キャピラリ外側を、メタノール、2-プロパノールなどをしみこませた実験用ティッシュなどで拭いてください。

6. 泳動すると、電気浸透流 (EOF) が OUT側に流れていくが、OUT側バイアルは溢れるのか。

EOF の流れは数 nl/min 程度のごく微量なので、相当の回数の連続をしない限り目で見てもわかりません。普通はバッファ組成の変化があるので数回から十数回に一回程度でバッファバイアルを交換してしまうので心配はありません。

7. 「Current Below Limit」 と出て分析が止まってしまう。

電流下限を下回ったとのメッセージです。キャピラリーの異常などにより電流が警告下限値を下回った時に出ます(設定を 0 にすることもできますが、元の原因を取り除かないと泳動はうまくいきません)。次の 2点について確認および対応を願います。

  1. キャピラリーが詰まっていないかの確認 > フラッシュしてみてください。
  2. キャピラリーがおれていないかの確認 > フラッシュして復旧しなければ、交換してください。

8. 一定電圧モードなのに、電圧が下がってしまう。

電流上限値で制限されている可能性があります。

  1. 電流上限値が低すぎる場合が考えられます。電流上限値は、実際の印加電圧で流れる電流より大きい値を設定してください。 (PlugFlow を乱さないためには通常 50μA 以下です。)
  2. バッファ濃度が高すぎる可能性があります。 バッファが濃いと電流は流れやすくなります。
    電流上限値の制限により電圧を上げられないことがあります。
  3. キャピラリの内径が大きくて電流が流れすぎている可能性があります。前述 2 と同じです。
    適切な印加電圧を設定してください。

9. 連続分析で、「inlet and outlet can't be equal」 と出て、データを取り込まない。

バイアルがコンフリクトして (ぶつかって) いる可能性があります。プレコンディショニングのプログラムにバイアルのコンフリクトなど不整合がないか確認してください。

10. 分析開始後、電圧はかかって電流も流れて泳動してはいるようだが、DAD がデータを取り込んでいない。

背面の 「リモートケーブル」 が外れている可能性が考えられます。背面左側に専用リモートケーブル用コネクタが4つあります。このうち、「上 2つのいずれか」 と 「下 2つのいずれか」 を専用リモートケーブルでつないでください。 (例 :上から 2番目と 3番目)

11. 間接吸光法を使用するが、More メニュー内の Indirect UV Mode の設定はどうすればよいか。

ここでの設定は必要ありません。
分析キット使用の場合は、各キットの説明書の通りに設定してください。
手法自体が間接吸光法の場合、DAD の取り込み波長設定で、sample 波長を
「各成分と関係ない長波長側」 に、reference 波長を 「各成分が通過した時透明になる波長」 に、
設定してください。
(データは、Sample-reference で記録されるので、上下が逆に記録されるので、
間接吸光法の場合に便利です)

12. 久しぶりの使用。納入時の Buffer とキャピラリを使用して分析したが、MT 変動やベースラインノイズの増大が見られる。水および NaoH で洗浄後も大きく改善せず。

ご使用のバッファが使用期限を越えていないかご確認願います。もし期限を超えてのご使用の場合は、組成変性の影響により、正確な泳動ができない可能性があります。新しいバッファをご準備の上、再度の確認を願います。

(E)メンテナンス

1. 電極を外す工具は、どのようなものが使えるのか。

対辺 12mm の六角レンチで、ハンドル部分までの深さが 12.5cm 以上必要です。市販のソケットレンチを使用する場合は、市販の延長バーなどを使用し、ハンドル部分まで(差し込んだ時の深さ)が 12.5cm 以上になるようにしてください。

2. ランプの積算使用時間はどこで確認できるか。

メニューの、「Instruments」「More DAD」「Test」 「Measure」 ボタンを押すと、DADETST の結果画面に表示されます。
(※ この操作を、キャピラリなし、赤のインターフェースのみ、で実施すると、ランプ強度のカウント数が表示できます)

3. ランプ交換後に、ランプ使用時間をリセットするにはどうしたらよいか。

メニューの、「Instruments」「More DAD」「Reset Lamp Life counter」 で、リセットできます。

4. メニューの 「メンテナンス」 が消えてしまった。どこから表示させられるか。

現在ショートメニュー状態です。フルメニュー表示にすると出ます。
メニューから 「View」「Full menu」 とクリックすると、「Instruments」 のメニューの中に 「Maintenance」 が現れます。

5. キャピラリの保管はどのようにしたらよいか。

添付ファイルをご覧ください。コーティングキャピラリ、CEC キャピラリはキャピラリ添付の文書の保存方法を参照ください。

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6. G7100A では、ランプの使用期限は何時間でしょうか?

2000時間が目安です。

7. キャピラリカッター 「5183-4669」 使用。O-リングが外れてしまったようで、予備の O-リングを取付直す必要があると思うが、当初ついていた場所が特定できません。

ネジを外し新品 O-リングを付けた後、改めてネジを付けて廻す、その際不要なキャピラリを通して、O-リングの位置のアライメントを取りながら締めこむようにして下さい。

8. G1600AとG7100Aの両方を持っています。装置間で、電極やプレパンチャは供用できますか。

プレパンチャは両装置とも同じ「G1600-67201」です。一方、電極は装置毎に異なります。G1600A用は「G1600-60007」、G7100A用は「G7100-60007」です。

(F)不測の停電

1. 停電してしまい、その後復旧。何をしたらよいか。

CE 本体は、「スタンバイ、ランプ、温調はオフ」 の状態になります。
(普通に電源スイッチオンにした直後と同じ状態です) 
PC は強制的に終了させられてしまっています。PC が正常に起動すればオンラインソフトを開始できます。
チェックディスクなどで PC の検査をお勧めします。