Pub.No. LC-MS-202005TK-001
クロロゲン酸類とはコーヒー豆から初めて見つかった物質でカフェイン酸及びフェルラ酸とキナ酸のエステル類です。様々な化合物が存在しますが,特に含有量の多い9種類(3-,4-,5-カフェオイルキナ酸,3-,4-,5-フェルロイルキナ酸,3,4-,3,5-,4,5-ジカフェオイルキナ酸)が主なクロロゲン酸類です。これらクロロゲン酸類は高い抗酸化作用を有し,脂肪吸収抑制,発がん予防,糖尿病予防などが報告されています。これまで9種類全ての標準品が入手できなかった事からコーヒー中の主要クロロゲン酸類の正確な定量は報告されていません。今回,前述の9種類のクロロゲン酸類を入手し,均一液-液抽出法及びCaptiva EMR-Lipidを用いた簡便な試料前処理及び小型トリプル四重極LC/MSを用いたコーヒー飲料中クロロゲン酸類の迅速な一斉分析法を検討しました。
分野 | 食品および飲料検査 |
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キーワード | クロロゲン酸類、コーヒー飲料、均一液-液抽出法、Ultivo Lite、Captiva EMR-Lipid、トリプル四重極LC/MS |
掲載年月 | 2020/05 |
ページ数 | 4ページ (PDFファイルサイズ 1.06MB) |