Pub.No. LC-201802HK-001
ポリマー添加剤分析には、一般的に逆相分配クロマトグラフィーが用いられます。逆相分配で一般的なアセトニトリルやメタノールでは非常に疎水性の高いポリマーが析出したり、ポリマーをカラムから溶出させるために長い分析時間を要するため、前処理によりポリマーと添加剤を分離する必要がありました。
GPEC (gradient polymer elution chromatography) はポリマー共重合体の分離に用いられる分離モードとして注目を集めています。GPEC では THF などの強溶出力の溶媒を用いたグラジエント溶出によりポリマーの重合比や添加剤などを調べることが可能です。
本アプリケーションノートでは THF 100% でも分析可能な Agilent 1260 Infinity II HPLC system を使用し、ポリマー中の添加剤を分離した例を示しました。ポリマーの添加剤として広く用いられている Irganox1010 を前処理不要で分離可能でした。
分野 | 材料試験・研究 |
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キーワード | ポリマー添加剤、 GPEC、 Irganox 1010 |
掲載年月 | 2018/02 |
ページ数 | 4ページ (PDFファイルサイズ 498kB) |