Pub.No. 5994-7232JAJP
土壌や堆積物などの高マトリックスサンプルの ICP-MS による分析は、特に多数のサンプルを処理するラボにとって、困難で時間のかかる作業となる場合があります。ICP-MS の多元素測定とは、サンプルに含まれる多数の元素を定量できるということです。ただし、複数の元素を測定するには、多くの場合、これらの元素に対し最適な標準溶液をいくつも調製しなければなりません。また、一部の環境サンプルの複雑さや総固形分濃度を考慮した場合、分析のためのサンプル前処理に多くの時間が必要になります。前処理が済んだら、すべての元素の測定値が検量線範囲に収まるように、サンプルをさらに希釈しなければならない場合があります。これにより、さらに多くの時間とリソースが消費され、分析ワークフローの妨げとなります。
分析者の作業量を削減するには、Agilent ICP-MS(および ICP-OES)に、新しい Agilent Advanced Dilution System(ADS 2)を取り付けるという方法があります。ADS 2 は、ICP-MS用のアドバンスドバルブシステム(AVS MS*)を含む、 2 シリンジモジュール式希釈システムです。ADS 2 では 3 つの重要な時間短縮機能を簡単に実行でき、結果を得るまでの時間を短縮して、分析あたりのコストを削減できます。
分野 | 環境 |
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キーワード | autodilutor; automated pipetting; Agilent icp autodilutor |
掲載年月 | 2024/05 |
ページ数 | 8ページ (PDFファイルサイズ 752kB) |