Pub.No. 5994-6982JAJP
不審な薬物サンプル中の規制物質の有無を判定するスクリーニング手順では、主要成分を個々の化合物に分離するために、質量選択型検出器(MSD)とキャピラリガスクロマトグラフィー(GC)を日常的に使用してきました。ヘリウムは不活性ガス
であり、GC/MSのキャリアガスとして推奨されてきましたが、近年では超高純度(UHP)ヘリウムの定期的な供給確保が困難になっており、コストも増加していることがら、水素が第 2 の選択肢となっています。
ただし、水素には、一部の分析対象物との反応性、感度の低下、ピークテーリングの増加、ヘリウムで得られた参照スペクトルと比較した場合のスペクトル忠実度の低下といった欠点があります。ここでは、Agilent HydroInert イオン源を既存の GC/MS システムのワークフローに組み込んで代替ガスとして水素の使用を検証しました。薬物スクリーニングメソッドで使用するキャリアガスを、ヘリウムから水素に移行するプロセスについて説明します。メソッドには、この移行に関連するベストプラクティスや課題も含まれています。
分野 | 法医学 |
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キーワード | forensics chemistry; illicit drugs; hydrogen carrier gas; GC/MS; HydroInert source; spectral fidelity; street drug analysis |
掲載年月 | 2024/03 |
ページ数 | 14ページ (PDFファイルサイズ 1.89MB) |