Pub.No. 5994-6900JAJP
核酸医薬品の合成過程ではヌクレオチド欠損および付加体、ホスホロチオアート修飾の脱硫体等の不純物が生成される可能性があり、これらの不純物の特性解析は重要な課題です。一般的に合成核酸の不純物分析には LC/MS が使用されますが、多様かつ類似性の高い不純物を分離し正確に定量することは困難です。
本アプリケーションノートでは、Agilent InfinityLab 2D-LC および Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF システムを用いてアンチセンスオリゴヌクレオチドとその不純物の分析を行いました。1 次元目(1D)では不分離であった不純物を 2 次元目(2D)で分離し、各不純物を定量することが可能でした。また、2D-LC の複数ループに貯留した画分を一度に 2D に移送するマルチインジェクション機能を用いると測定時間を短縮し同様の結果を得ることができました。
本研究は AMED 次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業「核酸医薬品の製造・精製・分析基盤技術の開発」プロジェクト(代表:小比賀聡 先生)による支援の成果をもとに構成されています。
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分野 | バイオ医薬品および医薬品 |
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キーワード | Agilent 1290 InfinityLab 2D-LC および 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF を用いてアンチセンスオリゴヌクレオチドとその不純物の分析を行いました。1D では不分離であった不純物を 2D で分離し、各不純物を定量することが可能でした。 |
掲載年月 | 2023/11 |
ページ数 | 6ページ (PDFファイルサイズ 566kB) |