分析困難な土壌マトリックスでの Agilent HydroInert イオン源の利用

Pub.No. 5994-5776JAJP

水素キャリアガスを用いたPAH の GC/MS/MS 分析

Agilent 8890 GC および 7000E トリプル四重極 GC/MS システム(GC/TQ)と、水素キャリアガス用に最適化された新しい電子イオン化(EI)源である Agilent HydroInert イオン源を用いて、多環芳香族炭化水素(PAH)を分析しました。HydroInert イオン源を使用して最適化されたメソッドでは、優れたピーク形状、感度、R2 ≥ 0.999 という直線性が得られます。これは、分析した 27 種類の成分すべてで、それぞれのキャリブレーション範囲(26 種類の分析対象物については 0.1~1,000 pg、残りの 1 つの成分については 0.25~1,000 pg)にわたって示されました。メソッド検出限界(MDL)は 0.03~0.16 pg の範囲で、平均は 0.09 pg でした。500 回の注入にわたる計算濃度の安定性を示していますが、定期的なメンテナンスとバックフラッシュにより、注入 RSD はすべての分析対象物について < 12 % でした。さらに、Agilent ユニバーサルウルトライナート(UI)ミッドフリット注入口ライナが複雑なマトリックスを処理できることを実際に示しています。水素キャリアガスを使用したシステムは、機器の構成と使用条件を適切に選択することにより、ヘリウムを使用したシステムと同等以上の結果を生み出すことができます。

◆トリプル四重極 GC/MS の製品ページはこちらからご覧いただけます。
◆GC/MS 水素キャリアガス用 HydroInert イオン源の製品ページはこちらからご覧いただけます。

分野 環境
キーワード polycyclic aromatic hydrocarbons; complex matrix; soil; hydrogen carrier gas; midcolumn backflush 
掲載年月 2023/06
ページ数 11ページ (PDFファイルサイズ 671kB)

アプリケーションノートを見る
(PDF 671KB)