医薬品製造工程における規制対象遺伝毒性不純物の検出

Pub.No. 5994-5161JAJP

LC/MS/MS によるプロプラノロール API および 40 mg 錠剤中の変異原性 NDSRI N-ニトロソプロプラノロールの 高感度定量分析

ニトロソアミン不純物は、ICH M7 ガイドラインにあるように「懸念すべきコーホート」のカテゴリに入る変異原性不純物で、人が安全に医薬品の摂取をするために管理が必要です。ニトロソアミン原薬関連不純物(NDSRI:Nitrosamine drug substance related impurities)は、構造類似性を API と共有するニトロソアミン不純物に分類され、製剤の製造中または保管中に生成される可能性があります。2018 年以降、許容摂取量を超えるニトロソアミン不純物のために製剤のリコールが複数回ありました。2021 年 7 月以降、さまざまな製剤で、ニトロソアミン原薬関連不純物(NDSRI)に特化したリコールが複数回ありました。最近の例では、ファイザーカナダが、許容摂取量を超える N-ニトロソプロプラノロールの存在のために、さまざまな強度のプロプラノロール錠剤をリコールしました。このため、プロプラノロール API および錠剤中の N-ニトロソプロプラノロールを定量するための高感度 LC/MS/MS メソッドを開発する必要があります。このアプリケーションノートでは、Agilent 6470 LC/TQ を使用した、N-ニトロソプロプラノロールに対して 25 pg/mL の定量下限の高感度の LC/MS/MS メソッドを解説し、メソッド性能に関わるすべての重要なパラメータをプロプラノロール API と錠剤の両方で確立しました。

分野 バイオ医薬品および医薬品
キーワード nitrosamine; impurity; quantification; Propranolol; lc/ms/ms; API; method; development 
掲載年月 2022/10
ページ数 10ページ (PDFファイルサイズ 641kB)

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