Agilent Captiva EMR–GPF パススルークリーンアップを 用いた LC/MS/MS および GC/MS/MS による食品中の残留農薬分析

Pub.No. 5994-4767JAJP

ピーマン中のマルチクラスの多成分残留農薬の測定

このアプリケーションノートでは、色が異なるピーマンで構成される混合ピーマンマトリックス中の残留農薬の分析で使用する多成分残留メソッドの開発とバリデーションについて説明します。このメソッドでは、Agilent Bond Elut QuEChERS AOAC 抽出キットによる抽出後に、Agilent Captiva Enhanced Matrix Removal–General Pigmented Fresh(EMR–GPF)によるパススルークリーンアップ、次に LC/MS/MS および GC/MS/MS 検出をそれぞれ使用します。新しいサンプル前処理ワークフローは、効率的で選択的なマトリックスクリーンアップを提供しており、LC/MS/MS および GC/MS/MS 分析の両方に対して、高速、シンプル、便利な 1 回のサンプル前処理を実現しました。Agilent Captiva EMR–GPF パススルークリーンアップは従来の分散 SPE(dSPE)クリーンアップと比較して、高効率で選択的なマトリックス/色素除去を実現しており、ターゲットの回収率と再現性が向上していると同時に、マトリックス効果と干渉が低減しています。多数の農薬(240 種類の農薬)の分析では、LC/MS/MS と GC/MS/MS の両方において、このワークフローにより、98 % のターゲットの回収率が許容範囲内(60~120 %)に収まり、99 % のターゲットの RSD が許容範囲内(≤ 20 %)に収まり、さらに 94 % のターゲットが良好な検量線の直線性(キャリブレーション範囲内で R2 > 0.99)を示しました。

分野 食品および飲料検査
キーワード Agilent Captiva EMR-GPF; Carbon S sorbent; pesticide analysis; bell peppers; passthrough cleanup; LC/MS/MS; GC/MS/MS 
掲載年月 2022/10
ページ数 17ページ (PDFファイルサイズ 1.39MB)

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