Pub.No. 5994-4071JAJP
シングル四重極 ICP-MS と He セルガスおよび KED の組み合わせは、大半の一般的な ICP-MS アプリケーションに使用することができます。しかし、サンプルマトリックス元素と成分の組み合わせによっては、He KED メソッドでは分離しにくいスペクトルオーバーラップが発生する可能性があるため、特殊なアプリケーションに対して性能を向上させる必要があります。
今回の実験では、高濃度の REE、Nd、Sm、Gd、および Dy が含まれるサンプル中の As と Se を分析するための代替方法について調査しました。これらのマトリックス元素は、As と Se に対する二価イオン干渉の原因となる場合があります。標準の He モードとハーフマス補正を使用することで、一般的な濃度(最大数 ppb)の REE が含まれるサンプル中の As と Se を正確に分析できます。しかし、H2 セルガスと KED およびハーフマス補正を組み合わせることで、REE2+ の干渉をより大幅に減らし、REE 濃度が最大 ppm レベルであっても As と Se を測定できます。
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分野 | 材料試験・研究 |
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キーワード | REE overlaps; As ICP-MS analysis; Se ICP-MS analysis; As interferences; Se interferences |
掲載年月 | 2021/11 |
ページ数 | 6ページ (PDFファイルサイズ 464kB) |