Pub.No. 5994-3932JAJP
多くの水源でマイクロプラスチック汚染が、環境にとって重大な脅威となっています(1、2)。水中のマイクロプラスチック粒子は膨大な数に及ぶ可能性があり、マイクロプラスチックへの曝露がもたらしうる悪影響について、科学コミュニティ間で関心が高まっています。水中のマイクロプラスチック粒子の大きさや数の測定に、フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)などの従来のマニュアル分光分析や、目視による手法を使用するのは、困難なことが少なくありません。マイクロプラスチック分析の前処理に必要なサンプルのクリーンアップ手順については、非常に多くの文献に記載されています。しかし、これらの手順は通常、時間を要し、有害な化学物質が含まれており、小さなサイズのサンプルを扱うため、さらに困難なものとなります。FTIR は以前からマイクロプラスチック分析に用いられていますが、データ取得に非常に時間がかかり、多くの場合、数日を要します。また、FTIR の大型コヒーレント光源は、小さなマイクロプラスチック粒子に焦点を合わせるにはきわめて非効率的です。この研究では、さまざまな水マトリックス中からマイクロプラスチックを取り出し、Agilent 8700 Laser Direct Infrared(LDIR)ケミカルイメージングシステムを用いて同定する、よりシンプルな手法を評価します。
分野 | 環境 |
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キーワード | microplastic measurement; microplastic count; microplastic ID |
掲載年月 | 2021/10 |
ページ数 | 6ページ (PDFファイルサイズ 867kB) |