Pub.No. 5994-0944JAJP
生物製剤の N-グリカン部位は、免疫原性、薬物動態、薬力学に影響を与える場合があるため、N-グリカンの特性解析が開発プロセスの重要な部分になっています。一般的なアプローチは、蛍光色素により酵素的に遊離された N-グリカンを誘導体化することにより、グリカン混合物を分離して検出し、グリカン種の相対分布を評価することです。キャピラリ電気泳動(CE)による分離の場合、中性グリカン種の泳動を可能にするために、負電荷の色素 8-アミノピレン-1,3,6-トリスルホン酸三ナトリウム塩(APTS)が頻繁に使用されます。従来のメソッドを使用した APTS ラベル化 N-グリカンの前処理は多くの場合、完了までに何時間も、あるいは何日もかかります。ここでは Agilent AdvanceBio Gly-X N-グリカン前処理プラットフォーム(旧 ProZyme)に追加するAPTS ワークフローについて説明します。APTS ラベル化 N-グリカンの CE または UHPLC 分析用の前処理は、約 2.5 時間で完了します。2 つの CE プラットフォームと UHPLC-HILIC における、リツキサンおよびエンブレルの APTS ラベル化グリカンの分離について示します。
分野 | バイオ医薬品および医薬品 |
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キーワード | Rapid APTS; N-glycan; biotherapeutics; enzyme; fluorescent |
掲載年月 | 2021/07 |
ページ数 | 8ページ (PDFファイルサイズ 750kB) |