Pub.No. 5994-0384JAJP
二本鎖核酸は、温度を上昇させると分離して一本鎖になります。この現象は、特定の温度で塩基ペア間の水素(H)結合が切断されることにより生じます。熱融解実験では、核酸塩基間の H 結合数の違いを利用します。例えば、DNA ではヌクレオチドのアデノシンとチミン(A=T)およびグアニンとシトシン(GΞC)、RNA ではアデノシンとウラシル(A=U)および G と C の各塩基間に H 結合が形成されます。ヌクレオチド間の塩基結合 GΞC には 3 つの水素結合が関与するため、その切断には二重結合のペアよりも大きな熱エネルギーが必要となります。また、DNA および RNA に含まれる GΞC ペアが多いほど、融解温度は高くなります。このように、融解温度(Tm)は、サンプル中の塩基組成(GΞC に対する A=T または U=T の比率)を正確に表す指標になります。 (2022年12月改定)
分野 | ゲノミクス、バイオ医薬品および医薬品 |
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キーワード | thermal melts; dna melts; thermal analysis; abs versus temperature; absorbance vs temperature |
掲載年月 | 2021/07 |
ページ数 | 6ページ (PDFファイルサイズ 463kB) |