Pub.No. 5991-4979JAJP
マイクロ RNA(miRNA)の発現プロファイル解析は、近年基礎研究だけではなく臨床研究の分野でも活用が広がり、癌をはじめとするさまざまな疾患の診断および病態の予測などへの利用が期待されています。特に、細胞から様々な形態で血中に放出され、体内を循環している細胞外 miRNA は、より非侵襲的で感度の高いバイオマーカーとして注目を集めており、血清・血漿中から Total RNA を抽出し、miRNA の発現変動を解析することで、疾病や生物学的プロセスを診断・予測する可能性が探索されています。
アジレントの miRNA マイクロアレイは、高感度・高精度に miRNA を検出します。これまで多岐にわたる研究において、組織由来・培養細胞由来・FFPE サンプル由来など様々な検体を用いて、信頼性の高い miRNA 発現プロファイルが得られてきました。現在、アジレントの miRNA マイクロアレイを用いて、血清・血漿など体液中に存在するmiRNA の発現解析を行う試みが精力的に行われています。
本アプリケーションノートでは、2 種類の市販 RNA 抽出キットを用いて、健常人の血清サンプルより抽出された RNA を検討に用いました。まず、マイクロアレイに供する前の RNA サンプルの品質チェック方法を検討しました。次に、これらのサンプルから得たマイクロアレイデータを比較し、再現性・感度を確認しました。さらに、濃度既知の人工合成 RNA を段階的に希釈して添加した結果より、マイクロアレイデータの信頼性の検討を行いました。
分野 | ゲノミクス |
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キーワード | マイクロ RNA、miRNA、血清、プロファイリング |
掲載年月 | 2014/07 |
ページ数 | 8ページ (PDFファイルサイズ 505kB) |