Pub.No. 5989-9888JAJP
食用油に含まれる微量および超微量金属を測定する簡単な手法を紹介します。菜種油を用いた添加回収試験により、種油、オリーブ油、堅果油を測定し、94% (Ag) ~ 107% (Sn) の回収率が得られました。各サンプルは、ケロシンで 3 倍に希釈する簡単な前処理ののち、オクタポールリアクションシステム (ORS) を搭載した Agilent 7500cx ICPMS により直接分析しました。ORS を使えば、1 回の分析でプラズマ由来の干渉とマトリックス由来の干渉を除去することができ、Cr、Fe、Mg といった干渉を受ける元素の検出下限が大きく向上します。検出下限 (DL) とバックグラウンド相当濃度 (BEC) は、すべての元素で μg/kg (ppb) ~ ng/kg (ppt) の範囲でした。添加(~ 12 μg/kg) 菜種油を用いた 8.5 時間の安定性分析を実施したところ、汚染の影響を受けた Na (4% RSD) を除くすべての元素で、約 2% RSD の精度が確認されました。
分野 | 食品および飲料検査 |
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キーワード | 食用油、 種油、 オリーブ油、 堅果油、 ICP-MS |
掲載年月 | 2009/07 |
ページ数 | 6ページ (PDFファイルサイズ 256kB) |