電子衝撃イオン化法を用いた高分子材料に含まれるポリ臭化ジフェニルエーテルの定量

Pub.No. 5989-2850JAJP

6890 GC/5973N inert MSD(電子衝撃イオン化法)を用いた高分子材料に含まれるポリ臭化ジフェニルエーテルの定量

生態圏のどこにでも現れるその性質のため、各種ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE) を配合した製品の販売が禁止されています。PBDE の主要な応用目的の一つは、エレクトロニクスや電気応用分野で使われるプラスチックに難燃性を与えるというものです。このアプリケーションノートでは、ポリマー配合製品に存在するPBDE を定量するためのアプローチについて説明します。この機器分析はGC/MS を選択イオンモニタリング(SIM) モードで使用し、tri-BDEsからdeca-BDE までを15 分で定量します。PBDE のフルスキャンスペクトルが解説付きで示され、SIM イオンにおける選択について説明が加えられます。PBDE 異性体を正しく同定し、ラボですばやく簡単に分析することを可能にするため、内部標準物質にリテンションタイムロッキングが適用されました。この文書で参照されているサンプル調製法では、この分析手法で高分子材料を処理するための柔軟でシンプルな2 つのアプローチが提示されます。PentaBDE、OctaBDE、DecaBDE を配合したプラスチック製品は本メソッドで解析され、典型的な耐衝撃性ポリスチレンサンプルの分析結果も提示されます。

分野 環境
キーワード ジフェニルエーテル、イオン化法、高分子材料 
掲載年月 2005/06
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使用分析装置

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GC/MS(Agilent 6890N GC、Agilent 5975 シリーズ MSD)

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分析結果の一例

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HIPS ポリマーサンプル抽出物のGC/MS SIM 分析によるRIC