Pub.No. 5989-1165EN
遺伝子発現解析のための RNA の分解度を確認することは非常に重要である。
バイオアナライザの電気泳動プロファイル上で、RNA の分解は (1) 28S/18S ピーク比の減少 (2) rRNA ピークと内部標準 (lower marker) 間シグナルの上昇から確認することができる。バイオアナライザのソフトウェアは自動的に rRNA のピーク (18S・28S) を認識し、28S/18S 比を計算する。ただし、分解が進んだ RNA 試料の評価を行なう際、rRNA ピークのベースラインをマニュアル操作で調製する必要が生じる場合がある。即ち、RNA の分解度評価に主観が入る場合がある。
RIN は泳動プロファイル全体を考慮して算出した 1 ~ 10 の数値により、RNA を分解度で分類するソフトウェアである。RIN ソフトウェアにより客観的な分解度評価を行うことができる上、rRNA 比に比べて再現性が高く、RNA 濃度による影響も受けにくい。
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Agilent 2100 バイオアナライザ電気泳動システムはサンプル分析に Lab-on-a-Chip テクノロジーを応用した世界初のマイクロチップ型電気泳動装置です。Agilent 2100 は 35,000 以上の論文で引用されており、RNA や DNA サンプルの品質管理のために確立されたツールです。DNA, RNA, タンパク質の電気泳動解析で濃度、サイズ、品質評価など目的に応じた情報をデジタルデータとして得ることができます。
分野 | ゲノミクス |
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キーワード | RIN、RNAの品質確認、再現性 |
掲載年月 | 2004/05 |
ページ数 | 8ページ (PDFファイルサイズ 515kB) |
The RNA integrity number was tested on samples of varying levels of intactness.