Pub.No. 5989-0991EN
マウス胎生期腎組織片からマイクロダイセクション (PixCell II) により採取した試料からの total RNA (RNeasy Mini, QIAGEN) をもとに、混入ゲノム DNA が泳動プロファイルに与える影響を調べた。
抽出 RNA (Rneasy Mini, QIAGEN) にマウス尾から抽出したゲノム DNA を加えると、rRNA (28S ・ 18S) ピークの間になだらかなピークが出現した。さらにその試料を DNase 処理すると、なだらかなピークはなくなった。
また、LCM から RNA を抽出する行程で組織溶解物を RNA 精製カラムにアプライする前に 2つに分け、DNase 処理の有無の差を比較した場合でも、その現象が再現された。このことより、本例で検出された 18S ・ 28S ピークの間に出現したピークはゲノム DNA 由来であると考えられる。
分野 | ゲノミクス |
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キーワード | ゲノム混入例、total RNA 分析例 (マウス胎児腎)、LCM |
掲載年月 | 2004/06 |
ページ数 | 4ページ (PDFファイルサイズ 152kB) |
Electropherogram and gel-like image of total RNA isolated from cells captured by LCM of embryonic kidney sections and analyzed on the Agilent 2100 bioanalyzer