Pub.No. 5988-7650EN
大腸菌 (E.coli) total RNA にて希釈系列を作成し、UV 分光光度計 (A260)・Ribogreen (Molecular Probes) ・バイオアナライザで濃度測定を行った結果、いずれの手法でも良い直線性を与えた (バイオアナライザ 2.5-500 ng/uL で r2=0.9976)。再現性は、UV が最もよく、バイオアナライザと Ribogreen がほぼ同程度であった。
また低分子ゲノム (100-300 bp)、高分子ゲノム (>50 kb)、フェノールがサンプル中に混入した場合の影響も調べた。 低分子ゲノム混入の場合、いずれの手法でも定量結果には影響が見られ、さらにバイオアナライザでは泳動パターン上で低分子領域のなだらかなピークとしてゲノムを検出することができた。分子量約 20 kbp 以上のゲノムが混入した場合、バイオアナライザの泳動パターン上にはゲノムピークが検出されなくなった。ゲノムが分離チャネルに注入されなくなったからであり、RNA のピークのみ表示され濃度測定にあまり影響が見られなかった。しかし高濃度 (本例では 20% w/v) 混入すると、チャネルに「詰まり」を生じさせベースライン不安定など泳動パターンに異常が生じた。フェノールが混入した(~5 %) 場合、UV 測定には大きく影響がみられたが、バイオアナライザの濃度測定にほとんど影響がみられなかった。
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分野 | ゲノミクス |
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キーワード | 感度比較、フェノールの影響、ゲノム混入例、UV、Ribogreen |
掲載年月 | 2002/08 |
ページ数 | 8ページ (PDFファイルサイズ 128kB) |