Pub.No. 5988-1086EN
これまでの研究より、癌細胞における染色体異常の原因として、DNA メチル化 (DNA 配列中のシトシン残基に特異的な修飾) パターンの変化が考えられた。そこで、テロメラーゼ発現と DNA メチル化との関連性を考え、染色体の安定性に関与する因子としてのテロメラーゼの活性を調べる手法を示した。
テロメラーゼとはヒトの染色体の両端にあるテロメアを伸長し、DNA 複製時のテロメアの短縮を防ぐ役割を担った酵素である。通常成人ヒト組織のほとんど (生殖細胞系・新しい組織を作る幹細胞以外) では発現が抑制されているが、腫瘍組織に多く発現しているため、癌マーカーとしての有用性も考えられる。
本例ではテロメラーゼに含まれる hTR (RNA) を RT-PCR で増幅した結果を示した。
分野 | バイオ医薬品および医薬品 |
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キーワード | 癌、エピジェネティクス、DNAメチル化、テロメラーゼ |
掲載年月 | 2000/11 |
ページ数 | 4ページ (PDFファイルサイズ 406kB) |