不安定なクローニング用:SURE エレクトロポレーション‐コンピテントセル
掲載の製品はすべて試験研究用です。診断目的にご利用いただくことはできません。
二次構造を持つDNAの安定性向上に
原核細胞中で真核細胞DNAを正確に複製するには困難が伴います。特定の真核細胞DNAには逆位リピートやZ-DNAなどの二次構造が含まれることがあり、E. coli のDNA修復システムによって組換えがおこったり削除されてしまうことがあります。SURE コンピテントセル* では、DNA組換えやDNA修復に関与する遺伝子を除くことで、これらの不安定なDNAのクローニング効率が向上しました。UV 修復システム (uvrC) およびSOS 修復システム (umuC) はいずれもDNA損傷部分の修復に関与しています。これらの遺伝子を除去することにより、長い逆位リピート構造を含むDNAの安定性が10倍から20倍向上しました。また、別の E. coli タンパク質である SbcC および RecJ タンパク質は、ある種のDNA組換えに関与しており、これらの遺伝子の突然変異により、Z-DNA構造の安定性が大幅に向上します。
不安定なインサートのクローニング用
SURE 株は recB および recJ 突然変異により組み換能欠損表現型となり、recA 遺伝子における突然変異と同様に、相同組換えが大幅に抑制されています。これらの株はまた、restriction (-) mcrA、△(mcrCB-hsdSMR-mrr)171 であり、メチル化DNAのクローニングが可能です。endA1 遺伝子に突然変異があるため、高品質のプラスミドミニプレップDNAが得られます。
遺伝子型
SURE 株: e14– (McrA–) △(mcrCB-hsdSMR-mrr)171 endA1 supE44 thi-1 gyrA96 relA1 lac recB recJ sbcC umuC::Tn5 (Kanr) uvrC [F'proAB lacIqZ△M15 Tn10 (Tetr)]
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